【主要目次】 |
第1章・戦後日本の出発 |
- 戦後史のとらえ方--日本とアジアのかかわりを通じて
(日清戦争100年と戦後50年/アジアのドラマにおける日本/福沢諭吉の文明論から現代の開発論まで) |
- 敗戦と国民意識
(「玉音」放送への反応/占領軍への反応/「脱亜入米」と指導者責任論/「日本的民主主義」と「帝国意識」) |
- フィリピンからみた日本の敗戦
(国家関係の見取図/「日米の間のフィリピン」/日本からの解放の過程/勝利の中の敗北感/戦禍の遺産「旧植民地関係の復活?」/人民法廷) |
- コメント
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第2章・戦後思想と戦後社会 |
- 「近代主義」の登場
(「近代主義」という言葉/世代的共通性/基準としての西洋近代/精神革命主張の背景/近代日本の批判/「近代主義」への批判の諸相) |
- 日本国憲法の50年
(普遍憲法原理と戦後改革/憲法反動と護憲運動/ニュー・レフトから市民活動へ/国家観念の崩壊と分権化・国際化/世界共通文化とパワー・ポリティクス/都市型社会と現代憲法課題/政治コンテキストと憲法テキスト/憲法学の再編が急務/憲法は国レベルの政治設計図) |
- 「モノと女」の交渉史に読む戦後--問われる「解放」のゆくえ
(なぜ、「モノと女」か/日常史のダイナミックス/パンスト、身体感覚を変える/「みせる」と「かくす」のバランス・シート/洗濯機、「戦後」の幕をひく/ライフスタイルの画一化すすむ/手帳、「自分さがし」の旅へ/「空白」という不安/「豊かさ」の光と影) |
- 日本とアメリカ--2つの50年目
(O.J.シンプソンとオウム真理教/「国際化」と多文化主義/いささかの歴史的考察/沖縄の「少女」暴行事件) |
- コメント(日本とアメリカの戦争体験/田中絹代と後藤久美子/「二十四の瞳」から「八月の狂詩曲」へ)
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第3章・戦後日本の政治と経済 |
- 戦後の日本外交(戦前の吉田と戦後の吉田/吉田と重光/吉田と岸)
- 戦後の日本政治(戦争の終わり方/戦後第一期としての占領期/戦前と戦後)
- 戦後の日本経済
(「戦後日本経済」/戦後日本経済の達成:功/戦後日本経済の達成:罪/アメリカの貢献/たとえば、総合商社/日本の生産システム/システムの転換) |
- コメント(植民地を失ったことの意味/日本人の対外観のゆがみ/所得倍増計画のベースとなった認識)
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第4章・転換期の戦後日本 |
- 戦後日本外交と冷戦
(はじめに/戦後初期の知的状況/「冷戦コンセンサス」とは何か/「冷戦コンセンサス」の動揺とその意味) |
- 転換期の戦後アジアと日本
(「日韓条約30周年」の迷走/内向きの「戦後50周年」/アジアの20世紀とナショナリズム/「戦後日本」の両義性) |
- 転換期の日本政治システム
(20世紀政治システムの特徴/20世紀政治システムの危機/日本型政治システム固有の危機--政党の無力さ/政党再編と官のリストラ/政党対立が不毛なわけ/第三極は可能か) |
- 戦後日本の金融システム--銀行・政府・企業
(はじめに/戦後日本の金融システムとメインバンク制/暗黙の協調融資/状態依存型企業統治/資金配分の効率性/銀行の統治構造/人的資本とレント/おわりに) |
- コメント
(国際政治への見方の変化/「普通の国」とは?/アジアと日本/日本の政治システムの将来/日本の金融システムのあり方) |
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