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![]() | メコン河開発 21世紀の開発援助 著者……松本悟
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【主要目次】 | |
序章・「持続可能な開発」の潮流とメコン河開発 | |
●国際環境協力の基本的考え方=「持続可能な開発」 ●開発援助の政府指針=「政府開発援助大綱」 ●21世紀の開発援助を考える試金石=メコン河開発 | |
第1章・まるで、ダムのパッチワーク---メコン河開発 | |
●パッチワークのようなダム地図 ●琵琶湖の半分の面積が水没する ●メコン河下流域のダム計画 ●ラオスという国 ●森の国ラオス ●メコン河 ●乱立するダム計画--四つの資料 ●四つの資料の矛盾 | ●計画がすべて実現すると--ダム開発の全体像 ●ラオスの水力発電計画の特徴 ●メコン本流ダム計画 ●メコン河開発の歴史 ●電力自給と輸出--ダム開発の背景 ●村人たちの将来は?--ダムがもたらす影響 ●注目される、ダムと日本政府の関わり |
第2章・住民移転問題---検証ナム・グム・ダム1 | |
●ナム・グム・ダムとは ●貯水効率と住民移転の矛盾 ●住民支援のためのスカープ報告書 ●平和的に移転できたケース ●共産勢力パテトラオと住民移転 | ●ダム水没地住民の流浪の旅 ●政府の住民移転プロジェクト ●避難民の生活苦 ●日本のコンサルタント会社の認識 |
第3章・経済性への疑問---検証ナム・グム・ダム2 | |
●費用を問われないダム ●ダムの建設コスト ●タービン、変電所などの修復コスト ●水不足に悩むナム・グム・ダム ●水不足はなぜ--集水域管理の重要性 | ●発電しないダム--ダムが招いた新たなダム ●ナム・グム・ダムを補完するさまざまな援助 ●セセット・ダムも水不足 ●ナム・グム・ダムの教訓 |
第4章・援助が援助を呼ぶ---検証ナム・ソン・ダム | |
●水不足を補うはずのナム・ソン・ダム ●水が使えないワンキー村への訪問 ●援助が援助を呼ぶ | ●洪水を防ぐはずのダムが…… ●建設誘導型の環境影響評価 ●ナム・ソン・ダムが残したもの |
第5章・水没地の伐採問題---検証ナム・トゥン第2ダム1 | |
●ビエンチャンからタケークヘ ●小さな町タケーク ●小さな町とナム・トゥン第2ダム ●ナム・トゥン第2ダムの概要 ●資金不足と森林伐採 ●伐採ロード | ●タケークからナカイ高原へ--国道12号線 ●マハーサイの合板工場 ●「東洋のガラパゴス」ナカイ高原の変貌 ●新種の哺乳動物“サオラー” ●伐採を独占する山岳開発公社 ●伐採と向かい合ったある村長の3年間 |
第6章・事前調査に何が欠けているか---検証ナム・トゥン第2ダム2 | |
●タイとの電力価格交渉は成立したが…… ●世界銀行とは ●世界銀行使節団のエイド・メモワール ●代替プロジェクトの調査 ●費用便益の考え方 ●住民参加の考え方 ●経済効果の調査 ●環境評価と保全計画 | ●情報公開と住民意見の反映 ●専門家による独立委員会の設置 ●国際河川としての政策 ●エイド・メモワールのまとめ ●環境VS経済開発ではない ●住民移転が始まった? ●ナム・トゥン第2ダムをどうするか--世界銀行の模索 |
第7章・タイは本当に電力を買うのか---検証ナム・トゥン第2ダム3 | |
●タイに左右されるダム開発 ●タイによる売電契約の破棄 ●タイ電力公社 | ●民間発電者によるタイ電力公社の民営化 ●タイ政府の電力需要予測の混乱 ●競争力のないラオスの電力 |
第8章・声を出せない住民たち | |
●いくつかの言論事件 ●ダムをめぐる言論統制 ●あるラオス人の覚悟 ●住民へのコンサルテーションの実態--A村 | ●住民へのコンサルテーションの実態--B村 ●住民へのコンサルテーションの実態--C村 ●十分な情報と時間が必要 |
第9章・メコン河をねらう国際社会---メコン河委員会、アジア開発銀行、日本政府 | |
●乱立する国際的枠組み ●メコン河委員会と流域開発計画 ●メコン河委員会と住民参加 ●中国のメコン河委員会への加盟 ●アジア開発銀行 ●アジア開発銀行と日本の役割 ●大メコン圏経済協力とアジア開発銀行 ●優先プロジェクト、ナム・トゥン・ヒンブン・ダム ●アジア開発銀行の融資決定への疑問 | ●矛盾だらけの調査とアジア開発銀行の態度 ●セコン/セサン川流域ダム計画 ●セコン/セサン川流域水力発電開発への批判 ●日本政府とメコン河流域開発 ●ナム・ルック・ダムへの円借款 ●ダム開発への日本政府の見方 ●大メコン圏開発構想タスクフォース ●2020年の発展像と水力発電 ●大メコン圏開発構想の姿勢と位置づけ |
第10章・メコン河開発の今後を考える | |
●問題点の整理 ●ダムに群がる各国の事情 ●持続可能な開発とメコン河流域開発 | ●人々や社会の力を引き出す--開発とは何か ●今後に向けて…… |
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