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土地開発公社
塩漬け用地と自治体の不良資産

著者……山本節子 →→著者略歴と主要著訳書
2400円 四六判 264頁 1999年3月発行

売れない土地は自治体に買わせろ!
「列島改造」から「バブルの受け皿」まで、土地の値上がりを演出してきた土地開発公社。
10年にわたる調査から、自治体の土地買いや不良資産発生のしくみと現状を克明に描き出す。
自治体を財政破綻に導く土地問題を正面から捉えた初の書。

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【主要目次】
第1章《公拡法の研究》
1.見えない組織
(納税者の沈黙/地方分権の落とし穴/行政のブラックボックス/行政の不良資産)

2.公拡法の研究
(高度成長の落とし子/列島改造論と第一次改正/特例だらけの土地開発公社/「民活」のまやかし/バブルの受け皿/もう一度バブルを)

第2章《土地開発公社の研究》
3.「塩漬け土地」にきしむ財政---川崎市のケース
(金利が財政を押しつぶす/塩漬け土地リポート/三田工業汚職事件---極めつきの土地汚職/縦割りが生む塩漬け土地/先行取得特別会計/土地開発基金/川崎市民の重いつけ)

4.自治体の契約違反---茅ケ崎市のケース
(転売された国鉄用地/契約違反と開き直り/土地の買い主は誰か/架空とされた特約/門前払い/差し戻しと「和解」/戦う市民)

5.ゼネコン救済の緑地買収---鎌倉市のケース
(古戦場トラスト/ダミー商法/一番長い日/高値演出のウルトラC/内なる共犯者/苦い結末)

6.ハマの情報非公開---横浜市のケース
(黒塗りの資産明細表/8000億円の資産隠し/天下り天国/法廷外開示)

7.タダの土地に払った12億円---葉山町のケース
(断られた寄付/訴訟合戦と「和解議案」/和解議案/和解調書/売り逃げ/幽霊会社/和解の裏側/有名料亭を救った土地開発公社)

8.「北の大地」の苦悩---北海道、札幌市のケース
(「拓銀」の債務者/日本道路公団の下請け/国策事業のつまずき/勇払の原野にて/札幌市のケース)

9.誰が公社を監督するのか---その他のケース
(タダで譲り渡した土地---神奈川県中井町のケース/オウムにおびえた土地買い---山梨県都留市のケース/「麻原」名の名刺/市長が公社の土地を買った/公社を「聖域」にした判決---徳島県藍住町のケース/認められた「ズル替え」)

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