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40代からの脳と体のバランス健康法 【書評再録】 | |||
●日本農業新聞評=「老人が健康に幸せに暮らすには、身体と精神、それを繋いでいる脳の働きを健全にする必要がある」という考えを説いたもので、「痴呆とボケの違い」「ボケやすい人、ボケない人」の話のほか、38項目を日常的観点でまとめています。
●暮らしと健康「この人この本」欄(1994年9月号)=「ジョギングをはじめたのは、47歳からです。最初走ったのは、たったの50m。でも、今なら50ノモくらい走れると思います」 当初の千倍も走れるようになったわけだ。本書のなかで、氏は老化のスピードは心がけしだいで、かなり遅らせることができると力説しているが、それを著者自らが証明してみせている。主張していることと自分のありようとの間に隔たりの大きい人が少なくないが、氏はそうした風ではまったくなく、それだけに読者は安心して読みすすむことができる。 さて、いきなりジョギングの話から入ったのには訳がある。氏は脳生理学の第一人者だが、脳を活性化するためには、体の運動が不可欠なことを熟知しているからである。脳を活性化させるにはまず、体を活性化することが先決なのだ。 調査によれば大まかにいって、走った時間の半分くらい寿命がのびるといってよい。ただし、すればするほどいいといっても、やはり限度というものはある。 よいとなると、それそれとばかりやりすぎてしまったり、悪いとなると徹底的に遠ざけてしまったりして、かえって逆効果を招いてしまう向きが少なくない。人間は知能が発達しているがゆえに、かえってこうした過ちをおかしやすいのだ。このあたり、頭を正しく理性的に使って、しっかり自己コントロールをしていくよう、心がけたいところである。 ●毎日ライフ評(1994年9月号)=脳細胞の老化は、30歳代の後半から主にシナプスの減少の形で始まる。筋力も鍛え続ければ衰えないように、脳も上手に毎日使っていればシナプスを再生させたり、増やしたりできてボケない。著者は京都大学霊長類研究所所長。意欲と関連する前頭連合野を活性化するには、激しい運動や大声を出す、喜び、楽しさなどの感情的高揚が大いに役立つと述べる。 ●聖教新聞評(1994年6月20日)=身体と精神や脳をうまく使うことで、老化を遅らせることができる。そのために何をしたらよいか、何をしてはいけないかを、大脳生理学の第一人者が説き明かす。 | |||
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