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詩画集 日本が見える 【読者の声】 | |||
●岡本恵徳氏=沖縄の戦後を生きた人々の精神の軌跡が刻み込められている。これをひもとく人は、1960年代の作品にみなぎる不条理への激しい怒りと、1970年代の作品の沈潜した思いを、一目のもとに了解するにちがいない。その怒りが多くの屈折をともなったものであり、沈潜に翳りのあることをも。
●島尾敏雄氏=儀間比呂志の画には沖縄の心と肉が鋭く乗り移っているといわなければならない。仮初めの陽気を突き抜け静寂の間合いで息をひそめている。新川明の詩は男性的な表情を放散しつつ含羞のやさしさを送ってよこす。それは何といっても沖縄の核心のあらわれにちがいない。環境の苛烈さを見据える強いまなざしと愛がある。 | |||
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