トップページへ

日本人の「戦争」
古典と死生の間で

著者……河原宏 →→著者略歴と主要著訳書
2600円 A5判 248頁 1995年4月発行

われわれはなぜあのように戦ったのか。
正成、信長、二・二六、そして「あの戦争」。
戦後50年をむかえ、「戦争」が過去の遺物となりかけている現在、ある「戦中派」が痛恨をもって問う、畢生の書。

内容紹介のページへ 書評再録のページへ 読者の声のページへ
【主要目次】
第1章・日本人の「戦争」---古典と死生の間で
  1. 実感と「抽象」
  2. 「僕は妣の国に往かむと欲ひて」
  3. 言霊の戦い--「海行かば」
  4. 修羅の戦い---「七生報国」
  5. 信長の戦い---「滅せぬ者のあるべきか」
  6. 「国民」の戦争---「朝日に匂ふ日の本の国は世界に只一つ」
  7. 歴史の中の「戦争」---「見るべき程の事は見つ」
第2章・「開戦」と「敗戦」選択の社会構造
  1. “戦争か平和か”の選択でなく
  2. 「国体」を支える社会構造
  3. 二・二六事件の後に
  4. 農地調整法と企画院事件
  5. 先制攻撃をうける懸念
  6. 内戦への懸念
  7. 革命か敗戦かの選択
第3章・天皇、戦争指導者層および民衆の戦争責任
  1. 半世紀後の戦争責任論
  2. 天皇の戦争責任
  3. 戦争指導者層の戦争責任
  4. 民衆の戦争責任
第4章・アジアへの共感と連帯
  1. 連帯の根據と人間像
  2. 「馬賊の歌」と「流浪の旅」---民衆の中のアジア主義的心情
  3. 棄郷と帰郷の心情ならびに社会構造
第5章・自壊の系譜
  1. 対満事務局の設置---「王道楽土デノ大喧嘩」
  2. 興亜院の設置---「経済欲望は洵に奔馬の如し」
  3. 大東亜省の設置---「覇道を行ふに在り」
第6章・日本の「戦争」と帝国主義
  1. 帝国主義の昔と今
  2. 金銭と暴力---シャイロックから帝国主義へ
  3. 日本の「戦争」---空腹の帝国主義
  4. 現代の帝国主義と超帝国主義
終章・特攻・玉砕への鎮魂賦
  1. 「汝心あらば伝へてよ。玉のごとわれ砕けにきと」
  2. 「戦友」と「同期の桜」
  3. 鎮魂の賦
トップページへ