【主要目次】 |
第1章・ヒトの進化と脳と性 |
- 秩序に向かって--ヒト化から人間化へ
(エントロピーについて--閉じた世界の中の秩序/進化という現象--その一般化と特殊化) |
- ヒトへの進化--ヒト化現象というもの
(母仔とオスの時代--オスの出番/ヒト化への驀進--現代人へのひとすじの道/女性は未来を予告するという考え--女は早熟か) |
- からだ(身体)をまとめるもの--それが脳だ
(脳の進化とヒト化現象--ルビコンを渡る脳/ヒトの脳--その成り立ちと働き/左右別々に働き出した脳--女はおしゃべりにできている/能の性による分化--Yに割り込まれるXX) |
- オス・メスから男女へ--オスから父親へ
(体の性と心の性--芯の強いメス・女と、駆り立てられるオス・男/性におけるサルとヒトとの違い--選ぶメスと、モテようとするオス/男と女の存在意義--存在から尊重へ/老子、韓非子の男女観--透徹した人間観) |
- もっとも有能な脳の番頭--言葉と手
(新皮質の手先としての言葉と手--ユニバーサル・マザーというヒトのご先祖さま/時間・空間を定着させたもの--手が文化を形として残した/日本語とその特殊性--有坂理論というもの/鼻と目の字の源--甲骨文という占いのシンボル) |
- 人間と宇宙--もっとも難しくわからない存在
(ヒトと動物との違い--融通の有無/大脳化への道--ヒトの脳の三層構造/進化とヒトの矛盾--矛盾こそが進化を駆りたてる/鼻の中の矛盾--矛盾が新しい展開を誘い出す/文明化と人間の叡智--超人類の出現は?/ビッグ・バンからビッグ・クランチまで--その奇妙な連係/地球と人類--その宿命/必滅--一縷の望み) |
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第2章・頭と顔を考える |
- 頭と顔--頭の中の脳頭蓋と顔面頭蓋とは別物
(頭と顔を進化から考える--ヒトの顔面頭蓋の独特さ/独特なヒトの鼻とその矛盾点--本丸を明け渡した嗅覚) |
- 顔と鼻--人間のアイデンティティ
(顔--個人のシンボル/外鼻--このヒト独特のもの/内鼻--その働きも変わってしまった) |
- まとめ--脳のための看板となった顔の中の鼻
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第3章・ニオイとカオリと美女 |
- 植物のカオリ--この驚くべき植物自身の防衛
(緑の整備--青葉アルコールと青葉アルデヒド/アレロパシー(フィトンチッド)--化学的な植物の相互作用) |
- ニオイの世界--嗅覚が最重要な生物の世界
(ニオイが支配する世界--哺乳類の情報網/ヒトのニオイと生と性--ヒトにおけるニオイの意味) |
- 美人について--女性以上のもの
(香気をもつ美妃--胡族の腋臭か芳香体臭か/美人はなぜ出来てきたのか--文化文明による大脳新皮質の所産) |
- 化けること--化粧の本質(香料--このムードづくりの元/化粧--二人目の自分)
- 文化で思うこと--ヒトの求め続けてきたもの
(文化・文明について--抑制の文化からの脱出/矛盾の意義--文明化による矛盾の浮き彫り/気楽思考の矛盾--料学技術と地球のかげり) |
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第4章・老生 |
- 生きて老いること--ボケずに生きたい
(自分は他人の鏡--夕映えの老醜/たくましく生き、うまく生きる--体の成人期から心の老生期へ/欲張りばばあとボケじじい--おばばは決して欲張りではない/ボケ対策--脳を使い続けること/悲劇の世界的老外科医--こうであってはならない実話) |
- すばらしい顔--そうでありたい
(老成した顔と修羅場の顔--積み上げてきた老成人間/鼻だけは低くならない--鼻は脳に負わされた顔の中の姿) |
- 整老手術ということ--美容ではいやだが整老なら
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第5章・鼻の病態と対応 |
- 暮らしの中の鼻の異常--慣れてしまわないこと
(鼻にまつわる異常--くせか病気の始まりか/暮らしの中のストレス--文明による洗礼の汗) |
- いろいろな鼻の病態--開き放しの空気の門という特殊性
(気になる形--形を心の病気にするな/いびき--いびきは病気で人迷惑/かぜとはなにか--寒冒と感冒のちがい/鼻アレルギー--杉の木の意趣返し/慢性鼻副鼻腔炎--蓄膿症・この面倒をかけ続けたもの/鼻中隔彎曲症--鼻中隔彎曲は鼻の病気の曲者であり隠し味でもある/ニオイの病態-あるのににおわない、ないのににおう/妙な訴え--彼らはどこへ行くのか/アロマセラピーとアートセラピー--ニオイやアートを精神的に利用する/手術のこと--体の中へ分け入って処置すること) |
- 病態と医療--相手は病気ではなく病人である
(患者への対応--まず臨床医の向上から/病気は慢性になりたがる--その慢性化を防ぐこと/無知か偏見か--試行錯誤という進歩へのはずみ) |
- 終わりに--恐るべき曲者の誕生から至高体験まで
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