トップページへ | |||
| 「ただの虫」を無視しない農業 桐谷圭治[著] 2400円 四六判 200頁 2004年3月発行 ISBN4-8067-1283-3
| ||
|
宇根 豊(農と自然の研究所代表)氏評 | |
この人のすごさは半端ではない。この人の情念は衰えることなく、もう50年も続いている。時代は、ついにこの人を越えることはないのかもしれない。この人が40年前に提唱したIPMがやっと農水省の「環境政策の基本方針」にも明記されているが「防虫ネット等を用いた物理的な防除や、天敵等を用いた生物的な防除などと、化学合成農薬の使用低減とを組み合わせた」ものが、IPM(総合的病害虫群管理)だと言うのだから、赤面する。この人はIPMを「害虫をただの虫にする技術だ」と表現する。この二つの表現の深度の違いには、唖然とする。手段は「まなざし」を付加されないと、技術にはならない。 |
【主要目次】 | |
まえがき
第沛ヘ 農業の将来
第章 化学的防除の功罪
第。章 有機農業の明暗
第「章 施設栽培の生態学
第」章 総合的生物多様性管理(IBM)
あとがき |