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人体68の謎 数字からみた“からだ”

【書評再録】


●日本経済新聞評(1990年5月30日)=知られていない体の数値から入って、身体の諸器官の働きを説き、健康への注意を促しているのが特徴だ。脈拍数、コレステロール値などのなじみの深い数値から、目、心臓などに関するなじみの薄い数値まで守備範囲は広い。
かみくだいた解説は、一見とっつきにくい数値と読者との距離をいつのまにか縮め、ややもすれば忘れがちな「数を使って考える」面白さを教えてくれる。項目で調べる小辞典としても使えそうな一冊だ。

●科学朝日評(1990年8月号)=1987年から翌年にかけて日本経済新聞に連載されたコラム「からだの数字」をもとに、血液、排せつ、肝、目、皮膚・消化器系、神経系、骨、感覚器、産婦人科といった、からだのさまざまな側面を数字を通じて示した。

●保健婦雑誌評(1990年8月号)=本書は、日本経済新聞にコラムとして連載されたものをまとめてあり、いわゆる解剖生理という科学的なことを、一般の人にもわかりやすく書いてあります。人間の身体の一部分や臓器、細胞というミクロの世界を、何千、何億というマクロの数字を使って、表わしたり……数字の使い方がおもしろいのです。
内容を紹介すると、血液型は、実は1兆の1万倍を超えるほどあること、脳の神経細胞は、150億個もあり、つなぐと50Kmの長さになることなど……身体の仕組みの複雑さ、不思議さを発見しながら健康に興味を持たせ、楽しく読みすすめます。一般の人たちに自分の身体をよく理解してもらうために、活用すると良いでしょう。

●臨床栄養評(1990年9月号)=本書は素人が読んでもわかりやすいし、興味がもてる。たとえば、おならは1日1〜1.5l出るそうだ。そうすると、世界中の人がおならをしたらどのぐらいの量になるのだろう。排気ガス規制運動でも起きなければよいがとか楽しみながら読める。したがって、栄養関係や医療関係の学生はむろんのこと、私自身も学生に教える際、人体の数字を思い出すのに利用している。

●Partner評(1999年3月号)=己を知るには、まずカラダから。今日からこれが座右の銘だ。
組み合わせ次第で天文学的数字をはじき出してしまう血液型、一日に出る汗の量から皮膚の総面積などを各器官の働きとともに解説している。
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