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無党派革命
千葉が変われば日本が変わる

【書評再録】


●日刊ゲンダイ「話題の新刊●著者インタビュー」(2001年7月27日) = 今年3月、保守王国・千葉県に、無党派知事・堂本暁子が誕生した。本書はその選挙戦の一部始終を堂本氏本人が記録した「われ、かく戦えり」である。
「立候補を決めたのは投票日の2ヶ月前。マスコミは泡沫候補扱いでしたが、選挙権のない女子高生から茶髪のお兄ちゃん、主婦、おばちゃんたちまで、一般市民の方の応援の渦は鳥肌が立つほどすごかった。本当の意味での市民選挙ができたと思うし、この流れをぜひ次の地方選、あるいは国政選挙に飛び火させるためにも、千葉県知事選がどんな選挙だったかをお知らせしたかったんです」
「実は私の選挙戦略を一番研究していたのが自民党。今回の参院選でその研究成果を試されているようですが、抜群の人気を誇る小泉さんの応援に回った人が、本当にどんな政治信条の持ち主かわからないままに当選しかねない危うさがありますね。小泉さんにしても画期的な政治家ですが、やはり成果を見守る必要がある。野党も市民参加の政治をうたうだけではダメ、実行が伴わなければ。読者の皆さんも、選挙を軽んじればしっぺ返しを受けるのはご自身だということを意識されて、ぜひ投票に行っていただきたいですね」

●女性展望評(2001年11月12日)=第一部「カネなし、組織なし、市民パワーあり」では、著者の日記やサポーターのコラムを交えて、選挙ドキュメントが綴られる。第二部「千葉が燃えた、市民が燃えた」は、八人の支持者やボランティア達が語る知事選であり、堂本暁子である。そこには自分達の手で知事をつくり、日本の政治を変えたいと願い、行動に移していった人達の熱い思いがある。著者は本書を「無謀さを承知でそれに応えた私の、波瀾万丈の挑戦の記録」であり、「次に続く人たちの、新たな挑戦の道しるべに」との期待をこめたと記している。

●新文化評(2001年7月19日)=選挙戦の一部始終を、本人と、ともに闘った勝手連の人びとの手記で再現。無党派型市民選挙の実際とそのノウハウを記した貴重な記録でもある。こうした市民参加の選挙が各地で積み重なれば、今後日本は確実に変わってくるだろう。そんな希望と勇気を与えてくれる。
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