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ぼくのイニシエーション体験 男の子の魂が育つ時

【書評再録】


●出版ニュース評(1999年9月中旬号)=伝統的部族社会と西欧近代社会という異なる2つの社会に身を置いた若者が、霊的世界体験を軸にして、先祖の知恵を獲得して大人になってゆく過程を自ら語ったものだ。
著者は2つの社会を体験したことで、引き裂かれるような気持ちや孤独を味わうが、〈西洋教育の学歴はこの問題を解決してくれず、むしろ問題をより複雑にしている。しかし精神に刻み込まれた部族の経験は、そんな私の心の支えとなり、あらゆる面で助けになる〉と、イニシエーションを肯定的に捉える。その足跡と思考のプロセスは、同時に文明社会を相対化する普遍性を持っている。
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