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[争論]東京裁判とは何だったのか

編者……五十嵐武士 →→編者略歴と主要著訳書
    北岡伸一 →→編者略歴と主要著訳書
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2900円 A5判 256頁 1997年10月発行

藤原彰、藤岡信勝、藤田久一、中村政則ほか、第一線の研究者・論客18人がそれぞれの観点から東京裁判を徹底的に検証し、多様な意見を戦わせる。

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【主要目次】
第1章・歴史の中の東京裁判
  1. 日本の近代化とアジア・太平洋戦争
    (第一次世界大戦がもたらしたもの/戦争への道程/背伸びをした日本)

  2. 東京裁判と戦争責任
    (国際裁判の特徴/「通例の戦争犯罪」と「人道に対する罪」/「平和に対する罪」/国際連盟と戦争の違法化/不戦条約と満州事変/個人の処罰の問題)

  3. 東京裁判とニュルンベルク裁判
    (ニュルンベルク国際軍事裁判とニュルンベルク継続裁判/諸官庁裁判とユダヤ人強制移送問題/免責事由にならなかった「上からの命令」/ニュルンベルク裁判とその犯罪概念の射程--東京裁判との若干の比較)

  4. コメント
第2章・国際政治の中の東京裁判
  1. 検察の論理と裁判の展開
    (はじめに/検察の始動/起訴状の成立/公判の長期化/判事団の対立構造/東京裁判の論理/裁判批判の論理)

  2. アメリカの対日政策と東京裁判
    (アメリカの世論--正義の実現/初期の対日政策と戦犯裁判/裁判の長期化/新たな正義/アメリカの政策転換/おわりに)

  3. 中国の立場とソ連の立場
    (中国の人的、物的損失/中国の戦犯裁判/中国の戦犯処罰方針/中華民国政府の東京裁判への対応/ソ連の東京裁判に対する対応/むすび)

  4. コメント
第3章・裁かれた人、裁かれなかった人
  1. 東条英機と石原莞爾
    (陸軍軍人を研究するということ/なぜ石原は不起訴になったのか/被告訴追のための情報収集/「反対の表明」とは)

  2. 広田弘毅と重光葵
    (広田と重光--そのプロフィール/幣原外交における「英米協調」と「日中提携」/広田外交の展開/防共外交への傾斜と太平洋戦争の開幕/太平洋戦争期の重光外交/外交官の役割と評価--外交史の観点から)

  3. 天皇と宮中
    (蘆溝橋事件と天皇/日中戦争拡大と天皇/天皇不起訴の理由/天皇免責の歴史的意味/東京裁判と木戸)

  4. コメント
第4章・東京裁判の意義
  1. 昭和史研究と東京裁判(東京裁判史観とは何か/戦争観をめぐって/国際法は動く)
  2. 戦後教育と東京裁判
    (日本の悪のみを抽出して歴史を語る誤り/米ソの国益に基づいて合成された日本の近現代史像/成熟した歴史解釈を目ざす「自由主義史観」)

  3. パル判事の論理(国際法は変わったか?/戦後半世紀の国際秩序/旧日本の失敗)
  4. コメント
付録
  1. 判決一覧
  2. 裁判官一覧
  3. 極東国際軍事裁判所憲章(抜粋)
  4. 略年表
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