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生態学辞典 増補改訂版 編者……沼田眞
→→編者略歴と主要著書
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【本辞典の特色】 | ||||
●学界の第一線の研究者が執筆に参加した、わが国最初の生態学辞典。 ●現代生態学の各分野と環境問題に対する重要用語を、小項目主義・50音配列で収録した。 ●新語・境界領域の用語を多数収録し、多岐にわたる現代生態学を十分カバーできるようにした。 ●従来完訳のなかった学術用語に初めて日本語訳を付した。 | ||||
【すいせんのことば】 | ||||
「役に立つ」辞典に大きな期待……吉良竜夫 生態学に関心をもち、生態学を学ぶ人にとって一番厄介なのは、生態学が古くて新しい学問であり、まだ十分整理されていない古い伝統と急速に進みつつある分野とをあわせ持っているために、用語がおびただしい数にのぼり、多くの混乱をともなっていることであろう。既刊の外国の生態学用語集もみな時代おくれで、あまり役に立たない。こんどの「生態学辞典」には、この意味で大きな期待を持っている。7500項目というぼう大な量に挑戦された執筆者たちと出版社の努力を多としたい。 公害・環境・資源問題に……四手井綱英 私の専攻する森林生態学では古い林学用語と新しい生態学用語の間にはなはだしい混乱があった。今回、沼田眞氏が学界の一線研究者を集めて、わが国はじめての生態学辞典を編集した。生態学が生物学の一部門としてばかりでなく、公害、環境問題から広く農林水産畜産業などのいわゆる再生産可能な資源の利用面に関する基礎学としても、現代の人類の生存にかかわる広い分野で活用されるようになったので、この種の辞典は今や不可欠になってきている。まったく時宜に適した出版である。 時機を得た快挙……森主一 今日ほど生態学あるいは生態系という言葉や文字が氾濫している時代はなかった。それはむしろ学問の世界よりは、政治や経済の世界に著しい。そして、その意味する内容も区々で、一種の混乱状態といえる。しかし翻って生態学のいわゆる専門家の間で厳密な意味の用語の統一があるかというと、これまたすこぶるあやしい状態である。今回築地書館から「生態学辞典」の増補改訂版が発刊されることは、こうした現状の中で、まさに時機を得た快挙であり、編者および執筆者とともに人を得ている点からも、各界各方面に強く推薦する次第である。 | ||||
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