トップページへ

里山の自然をまもる

著者……石井実  →→著者略歴と主要著書
    植田邦彦 →→著者略歴と主要著書
    重松敏則 →→著者略歴と主要著書
1800円 ●5刷 四六判 172頁 1993年5月発行

自然保護の重要なキーワードとなっている「里山」を守るために私たちができることとは……。
トトロの森に代表される里山の自然。この日本的な農村風景は、いま急速に失われ、あるいは自然林へと変質しつつある。「そのままにしておくのが最良の自然保護」という声もあるが、里山の自然に依存して生きている生物が多種あることも忘れてはならない。この身近な自然「里山」の大切さと、その維持・復元について考える。

内容紹介のページへ 書評再録のページへ 読者の声のページへ
【主要目次】
第1章・里山が危ない
  1. 身近なチョウはなぜ消えたのか
  2. ひそかに進む里山の変質
  3. 郷愁を誘う風景
  1. 里山の自然を守る
  2. 望ましい管理法
第2章・里山の生態学
  1. カブトムシの役割
  2. 不安定な里山の環境
  3. スプリング・エフェメラルたちを守ってきたもの
  1. ギフチョウは守れるか?
  2. 雑木林の多様性を測る
  3. 無価値なものの価値
第3章・低湿地とその植物たち
  1. 低湿地と里山
  2. 湿地とはどのようなものか
  3. 東海地方の低湿地とその植物たち
  4. 周伊勢湾地域の低湿地の成因と保全方法
  5. 弥生から続く水田化VS.機械力による開発
  6. 種の保護と自然保護
  1. ヒトツバタゴはもう残せない
  2. 環境の中でこそ生き物
  3. 開発にともなう移植と植え戻し
  4. きれいな自然と本当の自然
  5. “殺種”---生きとし生けるものの価値
第4章・里山と人との新しい共生
  1. イギリスの里山でも市民が柴刈り
  2. 自然復元の気運と活動
  3. 自然の復元と管理
  4. 自然保護と里山の保全
  5. これからの里山管理
    (都市と里山の交流/里山の再評価と復権/里山を育み里山に育まれる/自然を楽しむ里山/自然を育む里山/自然にゆだねる里山)

第5章・市民による里山管理活動
  1. 海外の里山運動(イギリスBTCVによる田園環境の保全活動/イタリア・ノストラによる市民の森づくり)
  2. 日本の里山管理活動
トップページへ