はじめに………… i→「はじめに」を読む
1 水道水はなぜまずくなったのか
生水を飲む習慣があった………… 1
日本の水道水のつくられ方………… 2
ガソリンより高いペットボトル水………… 7
水道水はいつから臭くなった?………… 10
上田市の「臭い水騒ぎ」の末………… 11
2 古くて新しい ゆっくりの生物ろ過処理
「シンプル・イズ・ビューティフル」………… 14
二〇〇年前、英国で誕生………… 20
山の清水を人工的につくる………… 27
コレラを防いで安全性を証明………… 31
「ゆっくり」の語は不幸の始まり?………… 34
ろ過池の中で起こっていること………… 35
富栄養化した水によく効く………… 43
3 生物処理から薬品処理へ
英国人が持ってきた近代水道………… 48
戦後は水道技術も米国崇拝………… 50
「塩素の臭いは安全の臭い」信仰………… 52
生物処理に塩素はまちがい………… 53
技術立国・金満国の落とし穴………… 63
「膜処理のすすめ」の問題点………… 66
4 水道水が健康に悪いわけ
塩素処理の危ない副産物………… 68
カシンベック病騒ぎと「塩素投入量世界一」………… 73
魚が死ぬ塩素臭い水を飲んでいるのは日本だけ………… 76
トリハロメタン問題発生………… 78
塩素で死なない原虫の反乱………… 79
クリプト・ストレス………… 83
5 おいしさと安全性は両立しないか
「日本の水道水は飲めないのか」………… 85
水道水の顔をした雑用水!?………… 86
高崎のキリンビールがおいしかった理由………… 90
鳥取市民が目覚めた………… 92
「おいしい水」と「安全な水」………… 100
米国はリスクで考える………… 103
6 浄水処理法の見直しが始まった
生物ろ過の浄化力の秘密………… 105
米国での生物処理への熱いまなざし………… 110
欧米で始まる緩速ろ過再認識………… 116
日本での再評価、再発見………… 118
濁りもユスリカも解決ずみ………… 132
誰のための技術かが忘れられた………… 140
安い水道水はおいしい………… 144
緩速ろ過へのゆっくりとした反響………… 145
ドンキホーテかガリレオか………… 153
7 自分でもつくれる浄水場
途上国で役立つ浄水施設は………… 155
インドネシアの村にできた村民水道………… 161
自宅に浄水施設をつくりたい………… 172
自分で確かめること………… 175
「水道とは」に立ち返る………… 179
8 もっと知りたい人へ………… 182
水道問題に関係する中本の発表文リスト………… 194
水道問題に関する中本の講演の記録………… 197
あとがき………… 198
著者紹介………… 200