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都市型水害と過疎地の水害

著者……山崎憲治 →→著者略歴と主要著書
2400円 A5判 184頁 1994年3月発行

防災関係者、必読の書。
毎年のように発生する豪雨・台風水害は日本の宿命なのか?
わが国に見られる水害の2つのタイプ、過疎地の水害と都市・都市近郊での水害について、統計資料の分析とフィールドワークによる実態調査から、いくつかの事例を取り上げ、その原因を究明し、具体的な対策を論じる。

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【主要目次】
第1章・一級河川の水害動向からみた日本の水害
  1. 水害研究の課題
  2. 日本の水害
    (明治以降の水害動向/1961年以降の水害動向/原因別被害金額の推移/被害金額の変化と単位面積当たりの/被害金額の変化/河川等種類別被害金額の推移)
  3. 河川別にみた水害構造
    (日本の河川の区分/洪水比流量からみた日本の河川/河川ごとの被害金額/洪水比流量と一般資産等被害金額/氾濫危険区域の面積と人口)
第2章・過疎地の水害---福島県大沼郡金山町における水害と就業構造の変化
  1. 過疎地の水害
  2. 被害激甚地の変貌
    (1969年災害の概要/水害が農家に及ぼす影響/復旧工事の進展/金山町の土建業の実態/滞留する労働力)
  3. 集団移転と共同農業
    (集団移転の概要/大岐集落の共同農業)
第3章・都市化地域における水害と住民の対応---埼玉県中川流域の水害を事例に
  1. 都市水害とは
  2. 中川流域の概要と水害史
    (中川流域の位置/中川流域の地形/瀬替と用水系の開発/排水河川の現状/中川流域における水害史)
  3. 中川流域の都市化と水害の頻発
    (中川流域の人口急増/中川流域の土地利用の変化/都市近郊地域の水害特性/原因別・河川別被害金額構成からみた中川流域水害/1966年から1979年における中川流域の水害/1980年代の中川流域の水害)
  4. 草加市の水害と住民の対応
    (草加市の水害概要/水害常習地の社会構造/水害への対応策としての盛り土/水害パーセプション/工場にみられる水害対策/地域水害対策)
第4章・都市水害
  1. 都市水害の深刻化
  2. 東京の水害
  3. 「東京の水害」の被害の特徴
  4. 目黒川の水害発生と住民の対応
    (水害常習河川化した目黒川/出水状況/被害状況と対応策)
  5. 都市の水害対策
  6. 総合治水対策の課題
    (洪水防御策/流出抑制政策/氾濫原管理/耐水建築/警報システム/水害保険/水害実績図の公表と住民が水害危険区域を認識することの喚起/河川協議会)
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