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[新]ヒトの解剖 【書評再録】 | |||
●週刊金曜日評(1996年8月23日号)=永年にわたって人体解剖実習を学生とともに行なってきた著者の体験をつづった、一般向けの人体解剖入門である。 読者は、この本を読み進むうちに、自らが人体解剖実習に参加しているような気持ちになるに違いない。 人体に関心をもつすべての人に読んでいただきたい。 ●日刊ゲンダイ評(1996年6月14日)=医者や医学生でもないかぎり、けっして経験することのない「解剖」を、活字を追いながら追体験。読みすすむうちに、わが肉体についての知識がたっぷり身につく仕掛け。 ほぼ解剖実習の手順にそって解説が進む。人体の内側へ内側へと旅をしているような気分だ。 人体への旅は見どころがいっぱい。生命の謎を追いかける旅でもある。 ●とやま保険医新聞評(1996年6月10日)=解剖学という「堅苦しい」学問を、楽しくおもしろく読ませてくれる本になっており、たとえば、「こぼれ話」コーナーのヤキトリ屋メニューなどを読むと、ずいぶんと「ものしり」になったような気がします。電車の中で、枕元で、気軽に読めるよう配慮された楽しく、そして考えさせられる1冊です。 ●理科教室評(1997年1月号)=本書は解剖学の専門書ではない。一般の人が解剖学と解剖実習の様子を知ることを主眼に書かれている。専門書ではないので気軽に読める。また、解剖実習の手順に従って、人体がどのようになっているかを解き明かしているので、人体学習のよき参考書になるだろう。 どこからでも興味のあるところからページをめくれば、人体のベールを一つ一つはがしてくれる図書でもある。 ●地団研そくほう評(1996年6月1日号)=ヒトのからだがどのような仕組になっているのか、自分自身のものでありながら知らない点が多い。本書はそのような点を解決してくれる大変興味深い本である。 ●地質学雑誌評(1996年8月号)=一般の人々に解剖と解剖実習のようすを知っていただくために書かれたもの。 自然科学的視野にとどまらず、社会科学をも視点に入れた新しい解剖学をめざしている点は注目に値する。また随所に日本人の社会や教育に対する批評も述べられている。各章の終わりの「解剖こぼれ話」は興味深く読ませる。 人体の解剖や健康に興味のある人にぜひ一読を薦めたい好著である。 ●化石評(1996年12月号)=人体解剖の、一般向け入門書、解説書である。 軽妙な語り口に支えられて読みやすい。関心のあるところから拾い読みしても、得るところがある。 ●化石研究会会誌評(1996年12月号)=人体を進化の観点から見つめている点に本書の独創性がある。 解剖学および進化学の入門書および専門書として、自分のからだを触りながら読んでもらいたい本です。 | |||
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