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「親」を楽しむ小さな魔法

【書評再録】


●教育新聞評(2001年6月28日)=「ムチを惜しむと、子供をだめにする」とはよく言われることだが、「子供に手をあげず、かといって甘やかしもせずに育てることはできるのか」の命題に、「イエス」と答えているのが本書。ここでは、特に乳児から就学前の幼児に関することが書かれており、子供をたたく代わりにできることと、よく見られる問題行動を解決するためのヒントが紹介されている。子供は親の接し方によって、どのようにでも変わっていくことが、本書では具体例をあげて解説されている。子供を理想通りに育てるのは至難のわざだろうが、本書はいろいろ参考になる。

●ふぇみん評(2001年7月25日)=シンプルで無理なくできる子育て実践法。
4人の教育の専門家の理論に基づいて独自に作り出したプログラムで、ペアレンティングのバイブルとされている。
子どもの気質の特徴を知り、大人が何を望んでいるかをはっきりさせることの重要性を強調する。必要な情報を得れば子育ても楽しくできる。対処方法をたくさん知っていればいるほど、イライラしたり落胆したりすることも少ないというのが彼女のメッセージだ。
「親とはこういうもの」といった押しつけ的な考え方とはまったく反対の、自分を知り子どもを理解してたくさんの方法を身につけようというクレアリーさんの親教育の方法は日本でも大いに参考になりそうだ。
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