マリドマ・パトリス・ソメ(malidoma patrice some)略歴
1950年代初めに西アフリカのブルキナ=ファソに生まれる。
4歳の時に、それまで暮らしてきた伝統的部族社会から白人宣教師によって誘拐され、15年間西洋教育を受ける。その後、生まれ育った村まで脱走してきたが、村の長老から「文字文化の呪いをかけられ魂が戻ってきていない」といわれ、命がけで成人儀式を通過し、部族のメディスンマン(祈祷師)となる。
現在は、彼の名前である「マリドマ」の意味である「見知らぬものや敵と親しくなるもの」通りに、部族社会と、深い意義を持つイニシエーション儀礼が消滅している近代世界との、橋渡し役として現在にいたる。
三つの修士号を初め、フランスとアメリカの大学院から博士号を取得。米国ミシガン大学で教鞭をとった後、自分の体験を語るワークショップや鎮魂の儀式を執り行っている。
本書は、1995年の刊行以来、アリス・ウォーカーはじめ、アメリカを代表する多くの作家、人類学者に絶讃され、ロングセラーとなっている。
主な著書
ぼくのイニシエーション体験 男の子の魂が育つ時」(築地書館)。

ぼくのイニシエーション体験の表紙画像
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