はじめに
第1章 カニムシ学ことはじめ
@身近で遠い存在
女子学生に聞いてみた
世の中のカニムシ認知度
実は身近な存在
理科室で一番人気
A人はいつからカニムシを知ったか
世界で一番古い文献
日本人とカニムシ
墨客揮犀の謎
Bカニムシの形態
全体のつくり
頭胸甲
鋏角(鋏顎)
触肢
歩脚
腹部
腹面
Cカニムシの仲間
分類学的位置
新しい分類体系へ
地球上にいつからいるのか
日本ではどんな仲間がいるか
無毒腺亜目 Epiocheirata
有毒腺亜目 Iocheirata
Dカニムシの習性
カクレムシと呼びたい
カニムシの歩行
回転・あとびさり
カニムシの食べ物
カニムシVS いろいろなムシ
共食い
カニムシの分布拡大戦略
便乗という妙手
天敵や寄生虫
Eカニムシの成長と繁殖
齢と脱皮
営巣(繭)
精包伝達と受精
抱卵と育児
コラム1 カニムシの形質異常
コラム2 大学生が描いたカニムシ想像図
コラム3 カニムシグッズ
第2章 カニムシに至る道
@生き物好きからカニムシへ
誰も知らないものをやりたい
カニムシってなんだ
私のカニムシ学ことはじめ
A試行錯誤の始まり
カニムシが消えた
歩く速さはどれくらいか
カニムシは土に潜るか
一緒にしちゃいけない
ツルグレン装置を作れ
カニムシが多い森
土壌性カニムシは乾燥に弱い
B海岸性のカニムシを求めて
海岸探索開始
イソカニムシ発見
コイソカニムシ発見
生息環境をさぐる
生活史調べの問題点
まだ手つかずの海岸
C樹上性カニムシを求めて
恐怖の後の幸運
トゲヤドリカニムシから学ぶ
もう一つの偶然
オオウデカニムシの奇妙な特徴
Dその他の生息地
洞窟
他の動物の巣や体など
家屋内や書物の間
カニムシの棲めない環境
コラム4 悩ましい動物たち
第3章 カニムシの生態
@カニムシ分布を決定する要因
垂直分布の解明
初めての標高別採集
思い出の山々
分布決定要因としての温度
暖かさと寒さの指数
温暖化の影響
Aカニムシが豊かな森とは
無用の用
種数から見た森
調査林を探す
標高とカニムシの種数
森林の発達と種数
人為的攪乱
Bカニムシ群集から見た森
森林ごとの密度を比較する
群集の多様性を比較する
類似度指数から見る
野生動物の影響
森林の環境診断
C土壌性カニムシの生活史をさぐる
季節消長パターン
生活史を推測する
カブトツチカニムシの生活史
標高500m
標高1500m
「あいまいさ」こそが最強の戦略だ
一つの試み
コラム5 カニムシを側面から見たら
コラム6 凍結土壌からカニムシが
第4章 カニムシの採集と飼育
@発見の楽しみ
分類学は古くない
採集者の貴重なデータ
新種発見の喜び
採集技術を身につけよう
探すときの注意点
カニムシ採集に用いる道具
採集に出かけよう
プレパラートを作製する
図を描く
A私の新種記載
第三者の目
あこがれのテナガカニムシ
私の夢
Bカニムシを飼ってみよう
飼育のための環境
C観察してみよう
捕食の観察
脱皮
精包伝達と便乗
抱卵と哺育
忍耐強く
コラム7 プレパラート標本の作製と標本の保存
コラム8 コンポストを用いた餌の確保
あとがき
参考・引用文献
索引
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