| ケン・トムソン[著] 屋代通子[訳] 2,400円+税 四六判上製 320頁 2017年2月刊行 ISBN978-4-8067-1533-7 何が在来種で何が外来種か? 外来種の侵入によって間違いなく損失があるのか。 駆除のターゲットは正しかったのか。 人間の活動による傷跡に入りこんだだけではないのか。 英国の生物学者が、世界で脅威とされている外来種を例にとり、 在来種と外来種にまつわる問題を、 文献やデータをもとにさまざまな角度から検証する。 〈 原著書評 〉 「侵入種をめぐる科学と哲学を見事な手腕でまとめ上げた1冊」 ――タイムズ紙 「つい惹き込まれてしまうほど、挑発的――ケン・トムソンはわたしたちの自然を見る目に、刺激的な挑戦状を送り付けてきた」 ――ジョージ・モンビオット(環境問題ジャーナリスト) 「大げさに思われるかもしれないが、本書は生態学の分野における『種の起源』と言ってもいい」 ――ブライアン・クレッグ(popularscience.co.uk) 「トムソンは、『外来種=悪』を信奉する原理主義者への皮肉のスパイスをたっぷりと利かせつつ、読みやすい文体で生き生きと立論を進めていく。科学文献からの引用も豊富で、それがまた、彼の論拠に喜ばしい重みを増している」 ――ニューサイエンティスト誌 |