中澤まゆみ(なかざわ・まゆみ) 1949年長野県生まれ。雑誌編集者を経てライターに。 人物インタビュー、ルポルタージュを書くかたわら、アジア、アフリカ、アメリカに取材。 『ユリ─日系二世NYハーレムに生きる』(文藝春秋)などを出版した。 その後、自らの介護体験を契機に医療・介護・福祉・高齢者問題にテーマを移し、 『おひとりさまの「法律」』、『男おひとりさま術』(ともに法研)、 『おひとりさまの終活─自分らしい老後と最後の準備』(三省堂)、 『おひとりさまでも最期まで在宅 第2版』『おひとりさまの終の住みか』(ともに築地書館)などを出版。 今回は、介護予備軍と介護ビギナーに向けて連載した新聞コラムと、 講演で好評を得ている「終活」のポイントに大幅に加筆してまとめた。
1 かかりつけ医は、いますか? 2 要介護認定の訪問調査時に気をつけること 3 要介護認定が出たら 4 ケアマネジャーを探すには 5 介護の鍵となるケアマネジャー 6 要支援でもケアマネジャーは替えられる 7 「ケアプラン」ってなに? 8 訪問介護でできること、できないこと 9 地域によって異なる支払額 10 「デイサービス」と「デイケア」のちがい 11 本人が介護サービスを拒否したら? 12 「拒否」の理由を知る 13 入浴がむずかしくなったら 14 福祉用具で介護を楽に 15 本人に合った車いすで快適生活 16 自分で「トイレに行く」ために 17 退院後の生活を支える住環境整備 18 「最期まで在宅」を支援する小規模多機能ホーム 19 柔軟なサービスが特色の小規模多機能ホーム 20 医療ニーズに応える看護小規模多機能ホーム 21 介護家族会で地域の情報収集を 22 24時間介護が受けられる「定期巡回・随時対応」サービス 23 介護保険で利用できる施設や高齢者ホーム 24 特別養護老人ホームの利点と難点 25 ふたつのタイプがある特養 26 特養が「安い」時代はもう終わり? 27 特養の医療とは 28 特養の看取り 29 ショートステイを上手に使う 30 ショートステイでできること 31 介護老人保健施設と特養のちがい 32 老健にもいくつかのタイプがある 33 本人の声に耳を傾ける 34 介護はいつでも、一歩先を考えて 35 認知症の人にとって大切なこと 36 本人らしい暮らしとは 37 施設選びのポイント 38 グループホームでも訪問診療が利用できる 39 歩ける人は訪問診療を受けられない? 40 「新しい総合事業」ってなに? 41 「要支援」の制度と変わるサービス 42 「総合事業」への誘導に気をつけて 43 これから大きく変わる「介護保険」 44 「最期まで在宅」を支える味方 45 訪問看護師のちから 46 生活を取り戻すリハビリ 47 訪問薬剤師を上手に利用する 48 「食べられる口」をいつまでも 49 高齢者の低栄養問題 50 高齢者の住み替えの注意点 51 「終の住みか」の準備は早めに 52 介護離職はしない 53 遠距離介護で挫折しないコツ 54 病気や介護を「自分ごと」として考える 55 まずは地域の「居場所」づくりから 自分らしい「終活」のための10か条 その1 自分のからだを知る その2 かかりつけ医をもつ その3 介護保険を知る その4 行政のサービスを活用する その5 遺言や事前指示書を書いておく その6 緊急医療情報を用意しておく その7 終の住みかを考える その8 在宅医療を味方につける その9 成年後見制度について知る その10 「自分力」「人もち力」「地域力」でケアのまちづくりを考える あとがき
自らも認知症の友人を8年間在宅介護し、 高齢の両親の遠距離介護を続けている著者が、 当事者だからこそわかる、介護をする人・される人にとって 本当に必要で役に立つ知識・情報が満載の、 かゆい所に手が届く介護入門書です。