| 宇都宮聡+川崎悟司[著] 2,200円+税 A5判並製 160頁オールカラー 2015年8月刊行 ISBN978-4-8067-1497-2 白亜紀の日本の海で!陸で!活躍・躍動した動物たち。 どんな生き物がどんな暮らしをしていたのか、 一目でわかる生態図鑑。 発掘された化石・研究成果をもとに大胆に復元した 生活環境や生態を描きこんだイラスト、 化石・産地の写真を満載し、日本の白亜紀の環境や生き物たちを紹介する。 |
宇都宮聡(うつのみや・さとし)
1969年10月、愛媛県生まれ。
会社勤めのかたわら、趣味である化石採集をライフワークとし、九州初のクビナガリュウ(サツマウツノミヤリュウ)や、
白山(手取層群)から日本最大の獣脚類の歯、大阪での大型モササウルス類プログナソドンの頭部ほか、多数の大物化石を発見。
国内屈指のドラゴンハンターとして知られる。
2013年大阪大学総合学術博物館にて開催された、川崎悟司氏とのコラボ展「日本にいた!『絶滅』古生物」を企画から参画し成功させる。
歴史文化工学会理事。大阪市立自然史博物館外来研究員。
2015年現在、社会人大学院生として鹿児島大学理工学部で、サツマウツノミヤリュウの研究を自ら進めている。
国内外の研究者との共著論文多数。著書に
『クビナガリュウ発見!』、
共著書に
『日本の恐竜図鑑』
『日本の絶滅古生物図鑑』(以上、築地書館)などがある。
川崎悟司(かわさき・さとし)
1973年7月、大阪府生まれ。
古生物、恐竜、動物をこよなく愛する古生物研究家。
2001年、趣味で描いていた生物のイラストを、時代・地域別に収録した
ウェブサイト「古世界の住人」を開設以来、
個性的で今にも動きだしそうな古生物たちの独特の風合いのイラストに人気が高まる。
現在、古生物イラストレーターとして活躍中。
著書に『絶滅した奇妙な動物』『絶滅した奇妙な動物 2』『ならべてくらべる動物進化図鑑』(以上、ブックマン社)、
『絶滅したふしぎな巨大生物』(PHP 研究所)、『謎の絶滅生物100』(廣済堂出版)、『未来の奇妙な動物大図鑑』(宝島社)、
共著書に『日本の恐竜図鑑』
『日本の絶滅古生物図鑑』(以上、築地書館)などがある。
ようこそ、白亜紀の世界へ
本書で紹介するおもな白亜紀層
東シナ海の孤島から恐竜化石がぞくぞく(鹿児島県薩摩川内市)
国内最古のエラスモサウルス科クビナガリュウ(鹿児島県長島町)
太古は浅い海にもいた深海ザメ(熊本県上天草市)
日本初の獣脚類発見地(熊本県御船町)
白亜紀の淡水魚化石群(福岡県小倉市・宮若市)
竜たちの渡り(兵庫県淡路島)
混濁流に飲みこまれたプラビトセラス群(兵庫県淡路島)
ウミガメ群れる太古の海(兵庫県淡路島)
丹波竜と小さな生き物たち(兵庫県丹波市)
海岸の岩場から竜脚類の大腿骨がにょっきり(三重県鳥羽市)
プログナソドンアタック(大阪府泉南市)
モササウルス類の死骸に群がるサメ(和歌山県有田川町)
とげとげパンクなアンモナイトが群れる海(和歌山県湯浅町)
巨大獣脚類が潜む森(石川県白山市)
恐竜の足元の生き物たち(石川県白山市)
カブトガニ群れる入り江(石川県白山市)
集団で狩りをした獣脚類(福井県勝山市)
水中を泳げた恐竜、まるで帆のついたワニ(群馬県神流町)
ウミユリたなびくサンゴの海(岩手県宮古市周辺)
琥珀と恐竜(岩手県久慈市)
セノマニアン期のアンモナイト群(北海道三笠市)
巨大イカの泳ぐ海(北海道中川町)
異形巻きアンモナイト群れる海(北海道各地)
白亜紀後期まで生息していた海生ワニ(北海道羽幌町)
Column [コラム]
ボーン・ヒストロジーから恐竜進化の謎を探る……林 昭次さん(大阪市立自然史博物館)
アンモナイトの生息環境に注目する研究者……御前明洋さん(北九州市立自然史・歴史博物館)
日本で続々と発見される異形巻きアンモナイト
古生物造形の匠……古田悟郎さん(海洋堂 原型師)
再会したプログナソドンの2つの顎化石
恐竜の骨も薬になる?……伊藤 謙さん(京都薬科大学 兼 大阪大学総合学術博物館)
化学合成生物による竜骨群集の研究……ロバート・ジェンキンズさん(金沢大学)
白亜紀の昆虫化石
プレートとともに移動してきた南の森
北海道穂別山中で進む恐竜発掘
水生恐竜だったスピノサウルス
エゾテウシスよりさらに巨大なイカが白亜紀の日本にいた!
恐竜をイメージして作曲も……本多俊之さん(作曲家・サックスプレイヤー)
化石研究での3Dプリンターの活用
ハルキゲニたんの基礎古生物講座
白亜紀ってどんな時代?
化石ってなに?
恐竜ってなに?
アンモナイトの成長
白亜紀末の大量絶滅
恐竜や化石が見られるおもな博物館
おもな参考文献
古生物名索引
地名・地層名索引
おわりに