第1章 日本人とウナギ――廣瀬慶二・虫明敬一
1 ウナギを食べる
ウナギの語源と起源
ウナギ料理
ウナギの安全性
2 ウナギの養殖
ウナギの陸上生活
ウナギ養殖の歴史
3 養殖の種苗に使うシラスウナギ
シラスウナギとは?
シラスウナギの漁獲量
シラスウナギの輸入
4 ウナギの消費量
国産ウナギの消費量
輸入ウナギの消費量
5 ウナギ種苗生産研究の夜明け
国内でのウナギ種苗生産開拓者
ウナギ種苗生産研究における県の役割
6 ウナギプロジェクトへの道
増養殖研究所とは?
自然産卵に成功!
ウナギは多回産卵するのか
雑種はできるのか
ウナギプロジェクト
第2章 ウナギの産卵場を求めて――塚本勝巳
1 産卵場の謎
ウナギの生活史
レプトセファルスの謎
大西洋のウナギ産卵場
世界のウナギ産卵場
2 太平洋の調査
産卵場調査の歴史
ビギナーズラック
魔法の石
空白の時
さまざまな試み
3 二つの仮設
採れない理由
海山仮説
新月仮説
原点回帰と新兵器
4 プレレプトセファルスの採集
ハングリードッグ作戦
プレレプトセファルスが採れた!
経験することの意味
プレレプトセファルスと卵の差
5 親ウナギの捕獲
漁業調査船・開洋丸
出港
親ウナギ捕獲!
海山とウナギの産卵
雌親魚の発見
オオウナギとニホンウナギ
産卵生態の不思議
6 卵の発見
合同調査
卵が採れた!
傾いた塩分フロント
ウナギの当たり年
産卵の水深
偶然か、必然か?
産卵地点の移動
ウナギの未来
第3章 ウナギをつくる――香川浩彦・太田博巳
1 ウナギの性
養殖ウナギは雄ばかり
天然ウナギの性
雄になるための条件
養殖場ウナギの性
ウナギの性転換
外観からの性判別
2 ウナギの成熟の不思議
成熟したウナギはいない?
天然のウナギも成熟しない?
環境によって授かる命
ウナギの寝床
ウナギの試練
成熟ウナギ発見
ウナギの産卵回数は?
なぜウナギは産卵を先延ばしにするのか
ウナギの正しい産卵行動とは?
3 ウナギを人工的に成熟させる方法
歴史的な研究成果
ウナギを成熟させる魔法の妙薬
常識では考えられないホルモンの効き目
サケ脳下垂体を集めろ
卵の黄身の役割
シロサケ脳下垂体抽出液は万能ではなかった
試験管の中の卵
この研究は何の役に立つ?
4 雌の成熟
ウナギの卵は水っぽい
水に浮かぶウナギの卵
都合よくはいかないのがウナギ
世界に誇る日本の技術
怠慢が産んだ技術
厳格な研究者の技術
夢のゆくえ
5 雄の成熟
ウナギの精巣
養殖した雄ウナギが成熟するまで
ウナギの精子
死んだ精子が半分以上!
精子は海を泳ぐ
卵のトンネルに引き寄せられる精子
精子は冷蔵庫に大量保存
6 人工授精
受精卵を得る二つの方法
ウナギの人工授精
誘発産卵法か人工授精法か
7 よい卵をつくる
卵質向上が目下の課題
卵質評価の指標とは?
地道な品質チェック作業
超小型水槽で生残率を測定
卵質改善に向けて
排卵誘発のタイミング
人工授精のタイミング
卵への栄養強化
今後の課題
第4章 ウナギを育てる――田中秀樹
1 ウナギの赤ちゃんは育つのか?
衝撃の出会い
私が「魚飼い」を目指すまで
魚の赤ちゃんを育てる
ウナギの仔魚との対面
先人の足跡
2 どんな環境がいいの?
本格的なウナギ仔魚飼育試験の始まり
ついにワムシを食べた!
元気な仔魚に育つ条件
水圧の影響
たくさん餌を食べる条件
なぜ少ししか食べないのか
3 いったい何を食べるの?
新しい餌の探索
ブレークスルー
サメ卵飼料を用いたウナギ仔魚の長期飼育法
仔魚の成長と形態の変化
新たな壁
4 足りない栄養は何?
タンパク質不足なのか
ペプチドとの出会い
飼育条件の再検討
餌の再検討
究極の餌の誕生
5 劇的な変身〜シラスウナギの誕生
6 ついに実現!「完全養殖」
7 未来のウナギ養殖
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