わたしに、そして世界中の人々に、プライドについて多くを教えてくれた
大切な四人の友人たちに
ジェシー・ルイス・ジャクソン
偉大なる宗教指導者であり、説教の達人
わたしをふくめた多くの人に、
「わたしは重要な存在……
わたしは誇りを持っていい……
わたしは尊敬されていい」と教えてくれた
アレサ・フランクリン
ソウルの女王にしてスピリチュアルの天才
わたしをふくめた多くの人に、わたしたちも堂々と「尊重しろ」と要求していいこと、
そして唄っていいことを教えてくれた
「わたしには生き抜こうとする強い意志がある
もっと深い愛がある……
わたしのなかの深い愛
それをわたしは『プライド』と呼ぶ」
(注:彼女の「RESPECT」を聴いたときの衝撃は忘れられない。ラブソングが強烈なメッセージソング になる不思議。社会現象としてのフェミニズムを意図せず体現した人だ。日本でのコンサートは実現していないが、彼女の歌は落ち込んだときに元気をくれる。オバ マ大統領の就任式で彼女が歌っていたのには驚いた。行き届いたキャスティングというべきか)。
スティーヴィー・ワンダー
言葉の魔術師にして、演奏の達人
わたしをふくめた多くの人に、
「この世界はすべての人のために……
赤ん坊も/子どもたちも
どんな肌の色の人も
あらゆる人種も
すべての人のために」あると教えてくれた
(注:アルバム“HOTTER THAN JULY”はおすすめ。このアルバムに入っているキング牧師の誕生日を国民の祝日に定める運動のキャンペーンソング “HAPPY BIRTHDAY”は、本書に引用されているキング牧師の文章とあわせて聴くと、天才歌手の『言葉の魔術師』ぶりが際立つ)。
ジョニー・L・コクラン(1937-2005)
伝説の弁護士にして、修辞の天才
わたしをふくめた多くの人に、
「奴隷制によって奪われた自負」を取り戻すすべを伝えてくれた
そしてもうひとり、
ジョン・H・ジョンソン(1918-2005)
メディアの大御所であり、起業の達人
わたしをふくめた多くの人に、
雑誌『エボニー』や『ジェット』で、
「自分たちの歴史を明かし、
アメリカや世界のために成し遂げてきたことを明らかにして、
プライドを持っていいこと」を教えてくれた
(注:『エボニー』:
http://www.ebonyjet.com/ 『ジェット』:
http://www.myjet247.com/)。