福田史夫[著]
1800円+税 四六判並製 208頁 2010年6月発行 ISBN978-4-8067-1402-6
著者が野山を歩いて集めた、頭骨約160個のなかから選りすぐりを紹介。 頭骨にまつわるエピソードや、骨からわかる動物たちの暮らしぶり、神秘・面白さを、写真やイラストをふんだんに使って語る。
1│アクビは強さの誇示 2│なぜキングコングは頭頂部が盛り上がっているのか? 3│食べ痕はサルの無実の証明 4│田舎のネズミと都会のネズミ 5│オトガイが出ていると歯が弱い? 6│サルは腰かけ姿勢がいちばん楽 7│角はメスと交尾するためのもの 8│華奢な頭骨をもつ動物たち 9│噛みとられても平気な骨 10│野菜を食べると歯がすり減る! 11│ガムを噛みながらバッターボックスに立てる動物・立てない動物 12│ヒトの出っ歯はゾウの牙? 13│スナメリの歯はみんな同じ 14│ヒトの赤ちゃんは頭に穴が開いている 15│子どもの顔はなぜ丸い? 16│首が頑丈な動物たち 17│なぜ、ヒトやサルの下顎骨は一つだけ? 18│歳をとると頭骨も硬くなる? 【コラム】 頭骨を知る クジラはウシの親戚――最近の系統動物学 どんなところで発見するのか? どうやって持って帰るのか? 骨って何? 骨が先か中身が先か? 骨はカルシウムの貯蔵庫 宅配便がコワイ! 動物カメラマンからの頭骨のお土産 シカの頭骨は不完全 最小の哺乳類の頭骨 密猟されゾウたちと拾ったゾウの臼歯 オオタカが教えてくれたイノシシの死体 愛犬クロの死と頭骨 マハレでもらったトンビリとチューイの頭骨 野生動物探検隊からのハタネズミのプレゼント 散弾銃で撃たれて死んでいたタヌキ 学生からもらったイヌの頭骨 フラフラ歩いていたキツネ 角がとられたカモシカの死体 頭骨標本の簡単なつくり方 参考文献 頭骨写真索引 付録
第1刷に誤りがございましたので謹んで訂正いたします。 P20、21、28「矢状縫合」の読み: 誤「やじょうほうごう」 正「しじょうほうごう」 P28「矢状隆起」の読み: 誤「やじょうりゅうき」 正「しじょうりゅうき」 P147: 誤「……歯が特殊化して、大量の海水を大口を開けて飲みこんで、ブラシ状の歯で……」 正「……歯が退化して、大量の海水を大口を開けて飲みこんで、皮膚が角質化したブラシ状のヒゲで……」