風景は百姓仕事がつくる
宇根豊[著]
1800円+税 四六判並製 312頁 2010年3月発行 ISBN978-4-8067-1396-8
自然環境が守られても、
日本中の風景-----
田んぼ、里山、赤とんぼ
が舞う、ありふれた
村の風景------が、
見苦しくなっているのは、なぜか。
生きもののにぎわいと結ばれてきた
百姓仕事の心根とまなざしが、近代化
の海の中で、溺れかかっているからだ。
池の中の鮒には、池は見えないが、池の中のことはよく
見えている。池から這い上がった鮒の視点だけで世界が
語られることに、そうではない、と言い続けたい。
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