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足のはたらきと子どもの成長

著者……近藤四郎 →→著者略歴と主要著訳書
付言……斎藤公子 →→付言者略歴と主要著訳書
1400円 ●改訂増補版 四六判 186頁 1995年9月発行

旧版14刷まで重ねたロングセラー、待望の改訂増補版。
ハイハイができない、歩く力が弱いなど、「人間としての自然」がそこなわれた子どもが増えている。
本書では、「足の進化」の話を中心に、自閉症児と足の親指との関係、はだしで大地を踏むことや足を使っての遊びの大切さ、土ふまずの形成の遅れと脳の発達の関係など、子どもの成長をうながすうえでの具体的な示唆を与える。

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【主要目次】
第1章・足と社会のかかわりあい
  1. 足から上へあがれなかった私
  2. 進化、文化、人間とは
    (進化と進歩のちがい/石の包丁と鉄の包丁/文化の土台としての足/「ヒト」と「人間」/旧人のヒューマニズム)

  3. サルからわかれたヒトの特性
    (道具をつかうようになった/家族をつくる/長くなった成長期間/失われた発情の季節性/労働が人間をつくりだした/直立二足歩行こそヒトの特性)

  4. 子育てとは(仲間意識と個の主張/人間の生きがい)
第2章・足の進化をたどる
  1. ヒトの由来(最初の手と足/哺乳類への道)
  2. サル類のロコモーション(食虫類のこと/森のサル類)
  3. 直立二足歩行をはじめたヒト
    (オルドヴァイの遺跡/歩行と脳のはたらき/ラマピテクス/直立二足歩行の獲得/直立二足歩行が文化をきずく)

  4. 新石器時代の足(足のつかいかたの変化)
第3章・子どもの足のために
  1. ハイハイ運動のすすめ(足の運びの二つの型/四つんばい運動のすすめ/歩きかたの秘伝)
  2. 握り、つかむということ(手の把握反射と足のバビンスキー反射/足指と手の指のはたらきは同じだった)
  3. はだしのすすめ(誤解されている扁平足/ハイヒールのはかない美)
  4. 子どもの靴について(昔のはきもの/幼児の歩きかたと靴/はだしの感覚)
第4章・遊びを大切に
  • 遊びとゆとり
  • 子ども自身の習得
  • 気晴らしの遊び
  • 机のふんばり棒
  • みんなで遊ぼう
第5章・質問にこたえて
  • 進化という訳語
  • 手の回外、回内の運動
  • 「文化人」という言葉
  • サルの足指
  • サルの把握反射と動物のスピード
  • かかとの骨
  • 土ふまずのこと
  • 足のつきかた
  • 乳幼児の歩きかたと足のあおり
  • はきものについて
  • 足の環境をつくるために
第6章・外反母趾について---改訂増補版によせて
付言・子どもの足を観察して
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