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がんばらず、あきらめない、
がんの緩和医療
 ホリスティック緩和ケアのすすめ

黒丸尊治(彦根市立病院緩和ケア科部長)[著]

1600円+税 四六判 ハードカバー 140頁 2005年2月発行
ISBN4-8067-1302-3


代替医療や「治りたい」という思いも大切にし、患者さんとその家族に、安らぎと希望を与えるホリスティック緩和医療。

総合病院の末期がんの患者さんのための緩和ケア病棟の責任者である医師が、これまで,「安らかな死」のみに意識が向きがちだった,緩和ケアのあり方を再考する。
病棟の中に、これまで異端視されがちだった代替医療を積極的にとりいれる。心療内科医としての豊富な経験をいかした「まあいいか療法」を含む、心のケアの重視。 そして、再発予防プログラムから始める、すべてのがん患者さんのためのトータルサポート・プログラムへ。

日本人の3人に一人ががんにかかる現在、がんと正しくつきあうための必携ガイドです。

ホリスティック緩和ケアとは?-----------
「身体的、精神的、社会的、霊的(スピリチュアル)側面のすべてを大切にし、患者さんに「安らぎ」(死を穏やかに受容し,安らかに過ごす)をもたらす従来の緩和医療を基本に据え、それに加え、患者さんの持っている「心の治癒力」(人は誰でも自分を癒す力を持っている)にも目を向け、代替医療を取り入れながら、「希望」(治りたいという思い)という側面にも、光を当てた取り組み。

書評再録 読者の声
【主要目次】

はじめに
1.緩和ケア病棟での治療とは
2.一人ひとりの心地よさ-----富士山・折り鶴・激痛と向き合う
3.真実を伝えるということ------告知の奥行き
4.代替医療を取り入れた緩和ケア
5.緩和ケア病棟における心のケア
6.トータルサポートへ------緩和ケアを超えて