![]() | リンダ・パーカー+エリン・ロック+ラファエル・ミシューラム[著] 三木直子[訳] 日本臨床カンナビノイド学会[監訳] 3,300円+税 A5判並製 220頁 2023年10月刊行 ISBN978-4-8067-1657-0 本書は、CBDの潜在的な医療効果に関する科学文献の包括的なレビューであり、 前臨床研究とヒトを対象とした臨床研究の双方からの結果を解説する。 CBD(カンナビジオール)は、大麻草およびヘンプから採れる陶酔作用を持たない化合物で、 ローションやスムージーからグミやペット用おやつに至るまで、さまざまな製品に含まれている。 精神症、不安、疼痛、さらにはがんなどの病状の治療法として宣伝されているが、 これは必ずしも科学的に立証されているわけではない。 本書では、大麻研究の第一人者である3人の研究者が CBDについての科学的なエビデンスを取り上げて その潜在的な医療効果に関する科学文献の包括的なレビューを提示し、 前臨床研究とヒトを対象とした臨床研究の両方から得られた知見を解説している。 結果的に、現在のCBDブームは、 CBDに医療効果がある可能性を示す前臨床動物研究の結果によって、 ある程度裏付けられていることがわかった。 一方、臨床研究は、大麻を使った研究について規定する法規によって妨げられており、 基礎的な動物研究に後れを取っている。 著者らは、CBDの化学的および薬理学的側面、 および大麻に含まれる主要な向精神性化合物であるTHCとの 相互作用について研究が示していることを検証し、 さらに、てんかん、がん、悪心、疼痛、不安、PTSD、うつ病、 睡眠障害、精神症、依存症の治療におけるCBDの有効性に関する最新の情報をレビューする。 ―――――――――――――――――――――――――――――― 参考文献はこちらをクリックしてください。 ―――――――――――――――――――――――――――――― |
リンダ・パーカー(Linda A. Parker)
グエルフ大学の心理学および共同神経科学プログラムの名誉教授。
著書に『Cannabinoids and the Brain』(MIT Press)。
エリン・ロック(Erin M. Rock)
グエルフ大学の心理学および共同神経科学プログラムの博士研究員および非常勤教員。
ラファエル・ミシューラ(Raphael Mechoulam)
「大麻研究の父」と呼ばれ、ヘブライ大学のライオネル・ジェイコブソン医薬化学教授であり、
科学技術への顕著な貢献に対して2019年ハーベイ賞を受賞した。
[訳者]
三木直子(みき・なおこ)
東京生まれ。国際基督教大学教養学部語学科卒業。
外資系広告代理店のテレビコマーシャル・プロデューサーを経て、1997年に独立。
医療大麻に関する知見の普及を目指す一般社団法人GREEN ZONE JAPAN共同創設者・理事。
訳書に『CBDのすべて』『CBDエッセンシャルガイド』『ペイン・キラー』(以上、晶文社)、
『マザーツリー』(ダイヤモンド社)、『マリファナはなぜ非合法なのか?』『植物と叡智の守り人』
『食卓を変えた植物学者』『僕が肉を食べなくなったわけ』(以上、築地書館)、他多数。
[監訳者代表]
太組一朗(たくみ・いちろう)
脳神経外科医師・医学博士。1965年東京都武蔵野市生まれ。
東京学芸大学付属高校・日本医科大学卒業
1992年日本医科大学脳神経外科入局 1998年に医学博士を授与された
2000年よりMayo Clinic, Cedars-Sinai Medical Center に留学
日本医科大学脳神経外科講師(武蔵小杉病院)を経て2017年聖マリアンナ医科大学に移籍
2022年 聖マリアンナ医科大学脳神経外科学教授 現在に至る
〈所属学会〉
日本臨床カンナビノイド学会理事長、日本脳神経外科学会専門医・指導医・評議員・同時通訳団員、
日本てんかん学会専門医・専門医指導医・評議員、日本てんかん外科学会世話人、
日本脳卒中学会専門医・指導医、日本定位・機能神経外科学会技術認定医、ほか
[監訳]
一般社団法人日本臨床カンナビノイド学会(Japanese Clinical Association of Cannabinoids:JCAC)
2015年9月に医療従事者を中心に発足した非営利の学術団体。
カンナビノイド医療および研究を通じて日本の医療・福祉に寄与することを目的としている。
年2回の学術集会、E-ラーニングによる専門家育成(登録医/登録師)、研究支援等を行い、
世界的に権威のある"Cannabis and Cannabinoid Research"(大麻&カンナビノイド研究)を公式ジャーナルとしている。
カンナビノイド医療の普及、実践、研究に関心のある医師、歯科医師、薬剤師、看護師、
大学や企業の研究者など医療従事者の入会を受け付けている。
一般社団法人日本臨床カンナビノイド学会事務局
〒216-8511 神奈川県川崎市宮前区菅生2-16-1
聖マリアンナ医科大学脳神経外科学講座内
http://cannabis.kenkyuukai.jp/
巻頭の言葉
前書き
1 はじめに
米国における大麻および大麻由来製品の法的地位
カナダの大麻法(Cannabis Act)
2 化学的および薬理学的特徴
カンナビジオールの化学的性質
CBDの合成 / CBDの化学反応性
CBDの光化学反応 / (+)カンナビジオール
カンナビジオール酸 / カンナビジオールの誘導体
結論 CBDの化学的性質
カンナビジオールの薬理学的性質
CBDのバイオアベイラビリティ / CBDの代謝
CBDは体内でTHCに変換され得るか?
THC薬物検査に対するCBDの影響 / CBDの薬力学的性質
CBDの安全性および毒性 / CBDの依存性と乱用の可能性
結論 CBDの薬理学的性質
3 CBDとTHCの相互作用
薬力学的作用
薬物動態
CBDとTHCの相互作用について基礎研究から得られるエビデンス
ヒトにおけるCBDとTHCの相互作用
心拍数・血圧 / 主観的な酩酊作用 / 精神運動機能
睡眠 / 不安 / 認知機能
精神症(サイコーシス)
CBDとTHCの相互関係に関する研究の限界
ナビキシモルス(サティベックス)
結論
4 てんかん
CBDとてんかんの歴史的側面
CBDとてんかんに関する基礎研究
てんかんに対するCBDのヒトを対象とした臨床試験
難治性小児てんかん治療薬としてFDAが承認したCBD(エピディオレックス)の開発
結論
5 神経保護、組織保護、がん
酸化還元調節物質としてのCBD
CBDと免疫系
CBDとウイルス性疾患
CBDと脳虚血
CBDと心臓血管系疾患
CBDと肝臓・腎臓の損傷および疾患
CBDと炎症・大腸炎
CBDと自己免疫疾患v
1 型糖尿病 / 移植片対宿主病(GvHD)
実験的自己免疫性肝炎 / 実験的自己免疫性心筋炎
さまざまな自己免疫疾患
CBDと神経変性疾患
多発性硬化症(MS) / アルツハイマー病(AD)
パーキンソン病(PD) / ハンチントン病(HD
結論 CBDと神経変性疾患
CBDと皮膚疾患
市販されているCBD製品の規制上の懸念 / CBDの経皮投与
乾癬と湿疹 / 尋常性ざ瘡 / 紫外線からの防
メラノーマ(黒色腫) / 毛髪成長とCBD
結論 CBDと皮膚疾患
がん
CBDと乳がん / CBDとグリオーマ(神経膠腫)
CBDと白血病・リンパ腫 / CBDと肺がん
CBDと甲状腺がん / CBDと結腸がん
CBDと血管新生 / 細胞外小胞阻害剤としてのCBD
CBDとがんの臨床試験 / 結論 CBDとがん
結論
6 悪心、嘔吐、食欲
化学療法あるいは放射線治療による悪心と嘔吐
悪心と嘔吐におけるCBDと5-HTの関与─in vitro研究の結果
悪心と嘔吐におけるCBDと5-HTの関与─in vivo研究の結果
制吐作用 / 抗悪心作用
ヒトの悪心と嘔吐
悪心・嘔吐治療薬としてのナビキシモルス(THC+CBD)
 悪心・嘔吐治療薬としてのCBD
 CBD治療の副作用としての悪心・嘔吐
CBDによる食欲および体重の調節
in vitro研究 / 前臨床研究 / 臨床試験
カンナビノイド悪阻症候群(CHS)とCBDによる緩和の可能性
結論
7 痛みと炎症
CBDと疼痛─前臨床研究
CBDと急性痛モデル
CBDと、酢酸、ホルマリン、またはフェニルベンゾキノンが誘発する疼痛、
および急性炎症
CBDと神経障害性疼痛モデル
坐骨神経の慢性または部分的収縮損傷による神経障害性疼痛
化学療法誘発性の神経障害性疼痛
脊髄損傷による神経障害性疼痛
糖尿病性神経障害性疼痛 / CBDと術後痛
CBDと炎症性疼痛モデル
カラゲニン誘発炎症性疼痛 / 完全フロイントアジュバント誘発炎症性疼痛
変形性関節症モデル
CBDとその他の炎症性疾患の動物モデル
低酸素性虚血性脳損傷 / 消化管の炎症 / CBDと過敏性腸疾患患者
CBDと疼痛─臨床研究
ナビキシモルスと疼痛─臨床研究
多発性硬化症(MS) / がん性疼痛 / 神経障害性疼痛
関節炎 / 術後疼痛 / 線維筋痛症
結論
8 不安
CBDの抗不安作用─前臨床研究
ヒトの不安に対するCBDの効果
健常参加者に対する効果
結論
9 PTSD、うつ病、睡眠
CBDとPTSD
CBDとPTSD─前臨床研究 / CBDとPTSD─臨床研究 / CBDとPTSD─結論
CBDとうつ病
CBDとうつ病─前臨床研究 / CBDとうつ病─臨床研究 / CBDとうつ病─結論
CBDと睡眠>
CBDと睡眠─前臨床研究 / CBDと睡眠─臨床研究 / CBDと睡眠─結論
結論
10 精神症(サイコーシス)と統合失調症
前臨床研究
臨床研究
作用機序
結論
11 依存症
依存症の動物モデル
オピエート(麻薬)
ニコチン
アルコール
大麻
興奮誘発剤
結論
12 結論
FDAによって承認されたCBDの使用法─無作為化二重盲検臨床試験に基づくエビデンス
非常に限られた無作為化二重盲検比較試験に基づくエビデンス
前臨床in vivo動物モデルに基づくエビデンス
in vitro研究のみに基づくエビデンス
科学はここからどこに進むのか?
解説 日本における大麻取締法の改正を巡る動き
監訳者後書き
参考文献
索引
CBD: What Does the Science Say?の邦訳書『CBD の科学─大麻成分由来の最新エビデンス』の刊行にあたり、心からお慶びを申し上げるとともに、本書の位置づけについて所見を一言申しあげたく存じます。
米国において大麻由来医薬品エピディオレックスが薬事承認されたのは2018年6月のことでした。米国食品医薬品局(FDA)が、難治性てんかんであるレノックス・ガストー症候群とドラベ症候群に対する効能・効果を承認したのです。その事実をいち早く日本臨床カンナビノイド学会(JCAC)理事長の太組一朗理事長に伝えたのは、同学会の正高佑志副理事長でした。
この2人の迅速な動きが、難治性てんかんとともに生きる方とご家族の希望の灯となり、なかでも沖縄県のてんかん診療拠点病院である沖縄赤十字病院にかかる患者さんやご家族から全国に連帯が広がりを見せていったのです。
しかし、我が国には大麻取締法の制約がありました。大麻由来医薬品が海外で薬事承認されることを想定していなかった法律においては、医師がそれを施用することも、患者が施用を受けることも法律は許していませんでした。
そこで、2019年3月、参議院「沖縄及び北方問題に関する特別委員会」において、大麻取締法に記載がない大麻由来医薬品の「治験」は可能か?と国会質疑したのです。国は「可能」と答弁しました。これにより国内で患者さんに大麻由来医薬品を届けることが可能になりました。
さらに同年5月、同委員会において、大麻由来薬物の「治験」も可能かと質疑し、国は「可能」と答弁しました。
あくまで「治験」という正当な手続きを踏むならば、薬事承認の有無にかかわらず大麻由来医薬品または大麻由来薬物を国内で患者さんのもとに届けることが可能となったのです。奇跡が起きたと評してくださる方もいらっしゃいましたが、それは2人の企画者、治療法を待ち望む患者および家族の皆様、そして読者の皆様の熱意が国に届いた証左と言えましょう。
だからこそ、国は現行の大麻取締法の制約をふまえ、太組一朗理事長を研究代表者とする厚生労働科学研究班を設置するとともに、省内の「大麻等の薬物対策のあり方検討会」にて、その報告書に基づいて検討を進め、薬事承認を見越して大麻取締法改正の準備を進めました。
待ちに待った国内治験が開始されています。事実として患者のもとに大麻由来医薬品が届けられていることを嬉しく思います。
今は一日も早く治験が成功し、大麻由来医薬品の用法・用量が定められることを期待しています。なお、米欧においてはその後、難治性てんかんだけでなく、結節性硬化症にも適応を拡大するなど、大麻由来医薬品の適応拡大に向けた研究は続いています。2人の企画者には、大麻由来医薬品の効能・効果について、真に必要とする患者のもとに大麻由来医薬品が届くよう、さらなる適応拡大に向けて奮起をお願いしたく存じます。
その可能性を議論する際に本書は役に立ちます。法律が期待する主旨をふまえ、最新の研究に基づいた議論を期待します。
2023年8月
参議院議員(福岡県選出) 財務副大臣 秋野公造
本書は、カンナビジオール(CBD)の研究に対する強い関心によって結ばれた3人の著者が、決して報酬目当てではなく、書きたいという思いに駆られて執筆したものである。ラファエル・ミシューラム博士がカンナビノイドの分野で発表した最初の論文(博士はその他にも生涯に500本近い論文を執筆している)は、CBD分子の構造を決定したもの(Mechoulam and Shvo, 1963)であり、これによって、その合成と、いくつかの生体実験における作用機序の評価が可能となった。過去60年間、いくつかの研究者グループがミシューラム博士と協力し、この化合物の潜在的な薬効に関する初期の研究を行ってきた。そうした研究の一つが、カナダのリンダ・パーカー博士の研究室と共同で行った、悪心、嘔吐、不安、疼痛、依存症に対するカンナビノイドの効果を調べるものだった(Mechoulam and Parker,2013)。エリン・ロックは、初めはウィルフリッド・ローリエ大学(オンタリオ州ウォータールー)の学部生として、その後ゲルフ大学の修士課程および博士課程の学生としてこの研究に参加し、博士課程の研究課題として、CBDが悪心と嘔吐を抑制する作用機序を明らかにした(Rock et al., 2012)。ロックはその後もパーカーとともに、博士研究員/研究員として、これらのモデルを用いてCBDその他いくつかのカンナビノイドの謎を解き明かし続けている。
何千年にもわたって人々は、大麻草の薬効と精神活性作用を利用してきた。この複雑な植物には、最もよく知られているΔ9-テトラヒドロカンナビノール(THC)とカンナビジオール(CBD)を含む100種類以上の植物性カンナビノイドが含まれている。それらのカンナビノイド化合物のうち、基本的にTHCが唯一の向精神作用物質であることが、1960年代から1970年代にかけてイスラエルのラファエル・ミシューラム博士のグループとその他複数のグループによる研究でわかっている。CBDには精神活性作用はない。
CBDに医療効果があるという可能性に対する一般の人々の認識は驚異的なスピードで高まっており、過去5 年間、グーグルでCBDが検索される頻度は毎年倍増を続け、さらに加速し続けている(Leas et al., 2019)。実際にCBDは、大衆向け製品市場における流行の成分となっており、そうした製品は、皮膚疾患から慢性疼痛まで数え切れないほどの疾患の治療、そして美容にも有効であるという、ときに根拠のない主張を、多くの場合は臨床試験によるエビデンスを欠いたまま展開している。また、自分のペットの疼痛や不安といった症状に対して、それらの適応疾患に効果があるという科学的エビデンスのないままCBDを与えている飼い主も多い。昨今のこの「CBDブーム」は、細胞レベルでの研究やマウスを使った基礎研究の結果を人間にあてはめようとする。しかし、CBDの薬効に関するヒトを対象とした臨床試験は、希少な小児てんかんに対するCBD投与を唯一の例外として、細胞や動物を使った基礎研究に大きく後れをとっている。今から60年以上前に、小規模ではあるが、てんかん、依存症、不安障害の治療にCBDを使った臨床試験が行われ、その有望性が示されたことを考えると、この臨床試験データの不足は驚くべきことであるが、それは、スケジュールIの薬物である大麻草を使った研究に対する取締規則が、CBDの持つ薬効に関する大規模な臨床試験を禁じてきたためである。近年は、カナダや米国の複数州では大麻が合法化され、大規模な臨床試験のためのCBDもずっと入手しやすくなったと考えるかもしれない。だが、本書の執筆時点(訳注:2022年7月)ではまだそうなってはいない。消費者によるさまざまな大麻製品へのアクセスが容易になる一方、米国とカナダの科学者には規制当局による厳しい監視という負担がのしかかり(Haney, 2020)、臨床試験で使用できる大麻とCBDの種類も非常に限られている。こうした障害にもかかわらず、米国立衛生研究所のウェブサイトwww.clinicaltrials.govには現在、実施が予定されているもの、進行中のもの、完了したものを合わせて276件の臨床試験が登録されており、基礎研究で有望な結果が出たさまざまな適応疾患に対するCBDの効果が研究されている(その大多数は経口製剤を使用)。
基礎研究や臨床試験で使える、規格化されて化学的に純粋なCBDは、消費者が業者から、またはオンラインで入手できるCBDとは必ずしも同じものではないことを強調しなければならない。2017年に行われた調査(Bonn-Miller, Banks, and Sebree, 2017)によれば、オンラインで入手したCBDおよび大麻オイル84 製品を検証したところ、CBDとTHCの含有量が正確にラベル表記されていたのは26製品にすぎず、CBDは実際より多く、THCは実際より少なく表示されていることが多かった。米国食品医薬品局(FDA)の警告のとおりである。購買の際には注意されたい。
現在使用されている医薬品の多くは、天然産物またはその派生物である。今のところ、CBDが治療薬としてFDAに承認されているのは、希少な小児てんかんの数種および結節性硬化症に伴う発作症状がある1歳以上の患者に対してのみである。本書では、CBDの作用のさまざまな側面を検討する。多くの病態に対して、動物モデル主体ではあるが若干の臨床試験も含めて良好な結果が得られ、論文として発表されている。動物実験や、わずかではあるが臨床試験で良好な結果が得られたこと、比較的毒性が低く大きな副作用がないことを鑑みれば、将来的には、CBDあるいは薬理学的特性がより改善されたCBD派生物が、上記以外の数々の疾患の治療薬として開発される可能性があるだろう。