きのこと動物 森の生命連鎖と排泄物・死体のゆくえ



相良直彦[著]
2,400円+税 四六判 280頁+カラー口絵4頁 2021年5月刊行 ISBN978-4-8067-1615-0

動物と菌類の食う・食われる、
動物の尿や肉のきのこへの変身、
きのこから探るモグラの生態、
鑑識菌学への先駆け、
地べたを這う研究の意外性、
菌類のおもしろさを生命連鎖と物質循環から描き、
共生観の変革を説く。

けものや昆虫と菌類、菌食と虫食
菌漬けの状態で育つハキリアリ
ヒトの放尿もきのこにとっては大事件
きのこの長い地中柄(ちちゅうへい)の秘密
動物・植物・菌類三者の共生
ようこそ森の循環の深相を探る旅へ

放尿跡、モグラのトイレ、死体や巣の分解跡に好んで生えるアンモニア菌を、
地道な実験と観察によって、世界で初めて発見した菌類学者が、
地中で繰り広げられる動物と菌類のドラマを描いた幻の名著を改訂復刊する。

[カバー写真]
著者が研究したきのこの中から、
上:ナガエノスギタケダマシ。著者らにより新種として記載された。
下:ナガエノスギタケ。著者によりモグラの排泄所の跡に生えることがわかった。

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