ネコ・かわいい殺し屋 生態系への影響を科学する
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ピーター・P・マラ+クリス・サンテラ[著]
岡 奈理子+山田文雄+塩野ア和美+石井信夫[訳]

2,400円+税 四六判上製 288頁 2019年4月刊行 ISBN978-4-8067-1580-1

約9500年前に家畜化され、文明の伝播とともに世界中に広がったネコ。
人を魅了してやまない彼らの存在は、
鳥類や哺乳類をはじめとする生物群にどのような影響をもたらすのか。
捕食による希少種の絶滅や、人や海棲哺乳類への病気の媒介、
TNR(捕獲・不妊去勢・再放逐)の有効性など、
野放しネコと環境との関わりを科学的に検証するとともに、
各国で行われている対応策とその効果を紹介する。

●6/22(土)日経新聞に書評が載りました。
評者は高橋秀実氏(ノンフィクション作家)です。
●6/9(日)読売新聞本よみうり堂に書評が載りました。
評者は三中信宏氏(進化生物学者)です。
●PETomorrowで紹介されました。

各紙誌大絶賛!

ネコたち、多くが飼い主のいない野放しネコたちは、
アメリカで毎年40億羽にのぼる鳥を殺している。
このことに何かするとして、何をすべきだろうか? 本書はこの難問に取り組んでいる。
あなたがネコ好き、鳥好き、哲学者、倫理学者、
あるいは腸(はらわた)がねじれそうな難問にとにかく関心がある者なら、
本書に心をつかまれるだろう。
――ジャレド・ダイアモンド (『銃・病原菌・鉄』著者)

私たちは自然の劇場が、生きることに勤しむ肉食や雑食の動物たちのせいで、
刺々しいのを知っている。
タカは鳥の餌台からショウジョウコウカンチョウをさっと捕まえ、
リスはカラスの巣から卵を引っつかみ、
カラスはリスの巣から子をくわえ出す。
何が野放しネコを、鳥や他の野生動物を脅かす、際立って危険な存在にしているのか?
本書はいくつかの要因を説明している。
――ニューヨーク・レビュー・オブ・ブックス ナタリー・アンジェ
(サイエンスライター、ピューリッツァー賞受賞)

私は生涯のほとんどをネコたちと暮らしてきた。
ニューヨーク市に住んでいた頃は、自分の知識を
プロのネコ世話係として働くことに使って家計の足しにした。
とはいいながら、飼いネコや野良ネコが土地の野生動物を捕食していく
紛うことなき破壊力に私はいつも感じ入っていた(良い意味ではなく)。
著者らは本書で、地球の生物多様性、環境、
そして公衆衛生に野放しネコが及ぼす脅威について詳細な検討結果を披瀝している。
著者らは、個体数モデリングを用いた多くの科学研究、ネコに関わる疾病、
そして絶滅について説明する。
また、小規模だが非常に声の大きい専門利益団体が、
野生化ネコや野放しネコの個体数大爆発に取り組もうとする如何なる動きをも、
どのように巧みに阻止するかについて、その歴史を伝えてくれる。
本書は、この複雑で世界的な問題を検討し、
解決に向けて科学的根拠に基づいた現実的な提案を行っている。
丹念に調査され、またわかりやすいこの本は、
すべてのペット所有者(ネコを飼っていてもいなくても)の必読書であり、
野生動物にとって、人間にとって、そしてネコ自身にとって最善なのは、
ネコの飼い主が自分のペットを常に屋内に留め置くことだという鉄壁の論考である。
――フォーブス誌ベストブック・トップ10(2016年、保全と環境)

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目次

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