古いオンボロ船
序章 蔓延する脅威──錆という敵
第1章 手のかかる貴婦人──自由の女神と錆
侵入者
錆びた女神
修復基金の設立
100年目の化粧直し
修復を巡る思惑
国定腐食修復地
第2章 腐った鉄──錆と人間の歴史
腐食の発見
酸素と金属
第3章 錆びない鉄──ステンレス鋼の発明
ハリー・ブレアリーという男
貧しい生い立ち
鋼鉄に恋して
時代の変遷
錆びない鉄鋼
ステンレスのナイフ
ベッセマー・ゴールドメダル
理想主義者の最期
第4章 缶詰の科学──錆と環境ホルモン
ネズミを溶かす飲料
缶と腐食
フレーバールーム
ボール・コーポレーション
缶詰誕生
缶の進化
缶の秘密
カン・スクールとBPA
不確かな安全性
死の薬
第5章 インディアナ・ジェーン──錆の美
錆のフォトグラファー
雪の中の製鋼所
写真家の好奇心
溶鉱炉の死
第6章 国防総省の錆大使
防食の帝王
軍隊を襲う錆
ダンマイアーの戦い
スター・トレックと防食ビデオ
「防食対策と監督」局
錆大使の任命
防食と塗料
戦士の育成
国防総省の変わり者
優れた費用対効果
第7章 亜鉛めっきの街
めっきと塗装
亜鉛で覆う
劣化しない橋
第8章 錆と戦う男たち
防食技術者という仕事
変わり者たち
全国防食技術者協会
第9章 錆探知ロボット──パイプラインと錆
《0キロ地点》
旅の始まり
パイプラインと腐食
《167キロ地点》
追跡
ピグの誕生と発達
ピグのミステリー
《231キロ地点》
小休止
完全性マネージャー
《257キロ地点》
アラスカ州政府との攻防
《725キロ地点》
漏洩事故が与える影響
原油量の減少という危機
《883キロ地点》
ピグとロウ
《1287キロ地点》
到着前夜
最果ての終着点
第10章 暮らしの中の防錆用品
防錆剤専門店
一般家庭の錆
防錆詐欺
商売の理由
第11章 防食工学の未来
維持管理の重要性
学問としての防食
錆と国家
エピローグ
訳者あとがき
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