| J.エドワード・チェンバレン[著]屋代通子[訳] 2,000円+税 四六判上製 264頁 2014年9月刊行 ISBN978-4-8067-1483-5 人間社会の始まりから、馬は特別な動物だった。 石器時代の狩りの対象から、現代の美と富の象徴まで、中国文明、モンゴルの大平原から、中東、ヨーロッパ、北米インディアン文化まで。 生物学、考古学、民俗学、文学、美術を横断して、詩的に語られる馬と人間の歴史。 |
J.エドワード・チェンバレン(J.Edward Chamberlin)
カナダのバンクーバー生まれ。ブリティッシュ・コロンビア大学、オックスフォード大学、トロント大学で学んだ後、トロント大学で英文学と比較文学を教え、現在は同大学の名誉教授。
また、アメリカ、ミシガン大学の客員教授も務めた。世界各地における先住民の失地回復訴訟に精力的に取り組んでいる。
祖父がアルバータ州の牧場主で、馬の育成や馬に関する物語の収集にも携わり、トロントとブリティッシュ・コロンビア州ハーフ・ムーン・ベイ、ミシガン大学のあるアナーバーを往復する日々を送る。
著書に If This Is Your Land, Where Are Your Stories? The Harrowing of Eden: White Attitudes Towards Native Americans など。
屋代通子(やしろ・みちこ)
兵庫県西宮市生まれ。札幌市在住。出版社勤務を経て翻訳業。
主訳書に『シャーマンの弟子になった民族植物学者の話』上・下、『虫と文明』(以上築地書館)、『ナチュラル・ナヴィゲーション』(紀伊國屋書店)、『ピダハン』、『マリア・シビラ・メーリアン』(みすず書房)など。
1章 霧の中から―――アメリカの馬と人
2章 家に馬をもたらす―――狩猟馬、農耕馬
3章 地球を駆け巡る―――馬の移動と輸送が世界を変えた
4章 歴史を騒がせた名馬たち―――アレクサンドロス大王の愛馬から競走馬まで
5章 世界の馬文化―――古代中国から現代ヨーロッパまで
6章 魂をふるわせる動物―――気品、美、力の躍動
原註および謝辞
さくいん