| 吉田太郎[著] 2,000円+税 四六判並製 304頁 2011年4月刊行 ISBN978-4-8067-1420-0 メソポタミア文明が塩害で滅び、古代ギリシアが土壌浸食で衰退したように、 文明の中心地は農法によって動く。 化学肥料と農薬に依存する農法がなければ世界の食料自給率は35%だ。 石油枯渇とともに人類飢餓は避けられない。 だが、アステカ、インカ、スリランカと世界各地の古代文明が多くの人々を養えたのはなぜなのか。 複雑系の科学は、生態系に適応した古代農法が、近代農業以上に洗練され生産性も高かったことを解き明かす。 そして、いまその復活が辺境の地から始まっている。 それは、未来の文明存続と食料確保への大きな鍵となることだろう。 |