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猿まわし千年の旅

著者……村崎義正 →→著者略歴と主要著訳書
1650円 四六判 218頁 1991年10月発行

千年におよぶ歴史をもちながら、幻の芸能といわれた猿まわし芸は、どのように伝えられ、今日の隆盛をみたのだろうか。
「周防猿まわしの会」の初代会長として、消えつつあった猿まわし芸を発掘し、はじめて大衆芸能として育て上げた著者が、渾身の力をこめて描き切る、猿まわしの歴史と現在。

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【主要目次】
馬あっての猿まわし
  • 武士と馬
  • 馬は人命より尊ばれた
  • 猿まわしの登場
  • 猿舞いの上覧
  • 厩祓い
  • 堕落の一途
猿まわしをはぐくんだ里
  • 上下ゆきの拠点
  • 高州の土地と人
  • 毛利の酷政
  • 江戸と高州の猿まわしは同根
  • 明治の部落解放令と上下ゆき
  • 上下ゆきの実態を追う
九州上下旅--その1
  • 結婚は男の就職
  • みよの家庭
  • 年に一度のにぎわい
  • はじめての旅立ち
  • 下関から門司へ
  • 夜明け前に
  • 戦闘開始
  • 子方の管理術
  • トロへぎの原価計算
  • ドカ打ち
  • ひっかけバタ
  • 初旅の若者たち
  • 小事件
  • 世帯持ちは哀れ
  • 猿と遊廓の女たち
  • 地獄越え
九州上下旅--その2
  • 雨の日のねばり込み
  • ドカ打ちの達人
  • ぼろをまとった神様
  • 親方の怒り
  • 懸賞で励ます
  • 親方の願い
  • 親方と子方の食い違い
  • 少女の死
貧しさのゆえに
  • 猿まわしと正月
  • おぞ気立つ物乞い
  • 久しぶりの古里
  • みよの自覚
  • うそも方便
  • 上下ゆきの道すじ
瓢箪から駒
  • 東京の根拠地、押上
  • 夜這い
  • 男と女
  • 思わぬ変身
  • みごもる
  • 芸人誕生
前途多難
  • 仕込師をめざす
  • 立回りの仕込み方
  • ふたたび東京へ
  • 蛇に見込まれて
  • 盃を一日で返す
時代の波
  • ふたたび九州へ
  • 胎動する気運
  • ドカ打ちという芸態
  • 水平社の結成
戦後の猿まわし名人
  • 若夫婦の旅
  • 芸をぬすむ
  • ゆきづまり
  • 徹底的な仕込み
  • 新宿駅前でバタ打ち開業
  • 女性の猿まわし
  • 猿、テキ屋を襲う
  • 拳銃に東京を追われる
千年の灯が消える
  • 都落ち
  • 人目を引かぬ所で
  • やくざが土足で
不死鳥
  • 一筋の糸
  • 会心の一発
  • 全国から依頼殺到
  • 悲劇を繰り返さぬために
  • 花に託して
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