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宮沢賢治 農民の地学者

著者……宮城一男 →→著者略歴と主要著訳書
1400円 ●新装版2刷 四六判 212頁 1989年7月発行

詩人・宮沢賢治は、その専門が地学であり、しかも、その学問を農民や生徒のために役立たせる努力をした真の地学者であった。
本書は、賢治の地学者としての活動を丹念にたどるとともに、「イギリス海岸」などの文芸作品を、地学の立場から読み解いたユニークな賢治研究の書である。

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【主要目次】
第1章・「イギリス海岸」と北上平野
  • 農民の地学者
  • イギリス海岸のおもいで
  • 新第三紀の泥岩よ
  • 北上川の流れ
  • 白亜の海岸
  • 地学は歴史科学
  • 北上平野のおいたち
  • 竜ノ口の海
  • イギリス海岸の地層
  • くるみの化石
  • 地学界に貢献
  • 獣の足跡
  • 夢おおき地学者
第2章・“農民の地学者”としての生活
  • 砕石槌
  • 郊外散歩
  • 石英粗面岩
  • 岩形の話
  • 岩手山登山
  • 石にうずまる部屋
  • 青年ジエオロジストの道
  • ルートマップ
  • 地学旅行
  • イリヂウム
  • ハーカーの岩石学
  • 顕微鏡は自前で
  • 土性調査
  • 生きている土性図
  • 山師はイヤ
  • “桑ッコ大学”の先生
  • 地質断面図
  • 生徒とともに学ぶ
  • なじょな石
  • 「和風は河谷いっぱいに吹く」
  • 羅須地人協会をたずねて
  • タンカル技師
  • 折鶴の墓
第3章・“地学”からみた文芸作品
  • 「種山ヶ原 パート3」の地学
  • 「鎔岩流」のこと
  • 「東岩手火山」をよむ
  • 地学と宗教の世界「阿耨達池幻想曲」
  • 「政治家」--地学者の風刺
  • 「作品第一〇一三番」の魅力
  • 「孤独と風童」--白いみかげの胃
  • 地学者の旅「岩手輕便鐵道 七月(ジャズ)」
  • 地学的な意見を詩で
  • “自然保護”の訴え
  • 地学普及読物「気のいい火山弾」
  • 「十力の金剛石」の鑑賞
  • 火山の予知と利用のねがい「グスコーブドリの伝記」
  • 地質巡検日誌「台川」
  • “地学”の“ソナタ”「楢ノ木大学士の野宿」
  • おわりに
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