1 生命とは何か――生命論
だれが人間を創ったのだろう
1・生について――看護本来のすがた
2・人間の精神と自然の破壊
3・人間生命の誕生
はじめに/生命とは何か-その二つの意味について/人間の生命形態-植物・動物との比較/むすび
2 からだと健康――保健論
生活を左右する「体内時計」その1
1・「ツボ」の比較解剖学的考察――東西医学の源流について
はじめに/痛みの本態能/筋収縮の条件/体壁筋と内臓筋/皮膚-筋肉の連関/むすび
2・「上虚」の医学的考察について
3・上腹部(みぞおち)の構造とその機能について
4・鰓呼吸から肺呼吸への歴史
5・「お喋り」の起原――呼吸の医学から
6・呼吸の波――宇宙リズムとの交流
7・対談 現代の子の生活リズム――学業不振の原因がここに?
発達にもリズムがある/睡眠空腹状態の子どもたち/人類もまた"冬眠"する?
7日周期で大きな脱皮をする
8・リズムのずれによるからだの「不調」――日リズムの分析
「不調」の訴え/「不調」のなりたち/「不調」の体質/「不調」の対策
9・夜行の生理――隠された潮汐リズム
10・夜型人間の生理学的構造
眠りと目ざめのリズムは、夜のほうにズレる傾向/人間の体内には潮汐リズムがひそんでいる
朝型社会で、夜型人間が生きていくには
11・「イッキ」飲みに際して
3 先人に学ぶ――人間論
生活を左右する「体内時計」その2
1・ゲーテと私の解剖学
2・上野の杜の生物学――『ゲーテ全集』によせて
3・植物的および動物的――アリストテレスに学ぶ
4・思いつくままに――浦良治先生の思い出
5・「古代」に注がれる眼――井尻・今西の比較解剖試案
6・堀越千秋くんに
4 生命形態学への道――形態論
左脳診断から右脳診断へ
1・脾臓の過去
不可思議な斜陽臓器/脾と腸循環との仲/腸管二次静脈を産み落す/古世代の夢の再現/造血の古都
2・「原形」に関する試論――人体解剖学の根底をなすもの
原形とは何か――"おもかげ"の意味に就いて/原形の体得まで――「記憶」に就いて/原形を求める――Phylogenieの遡及に就いて
3・ゲーテの形態学と今日の人体解剖学――現代科学の岐路に立って
はじめに/『ファウスト』と形態学/植物メタモルフォーゼ/解剖学の二つの道/むすび
解説・三木成夫先生について――後藤仁敏
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