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昆虫飛翔のメカニズムと進化

著者……アンドレイ K.ブロドスキイ
訳者……小山重郎
→→訳者略歴と主要著訳書
    小山晴子 →→訳者略歴と主要著訳書
13000円 A4変形判 200頁 1997年12月発行

プリングルの古典『昆虫の飛翔』以来の本格的な著作。
昆虫はいかにして空中を飛ぶようになったのか。
化石昆虫を含む多くの昆虫種に関する豊富な形態学的知見と、高速映画フィルムを用いた飛翔行動の解析や空気力学的知識を駆使して、昆虫飛翔のメカニズムとその進化のみちすじを解明する。
理学部・農学部の昆虫学教室、工学部・航空工学教室、必備の書。
図版180点を収録した。

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【主要目次】
第1章・昆虫飛翔の基本原理
  1. 翅器具の構造(有翅胸節の構造/腋器具/翅)
  2. 翅器具の行動様式(飛翔時の腋器具の役割/翅の運動のしかた/飛翔時の翅の変形)
  3. 昆虫飛翔の空気力学
    (飛翔の物理学的基礎/飛翔する昆虫のレイノルズ数の範囲/非定常的な空気力学的研究/飛翔する昆虫の渦後流形成の原理)

  4. 飛翔と行動(飛翔体制/飛翔の行動学的分類)
第2章・昆虫飛翔の進化
  1. 昆虫における飛翔と翅の起源
    (翅の発達する以前/未知の祖先から古代の翅をもつ昆虫へ/初めて翅をもった昆虫の翅器具のデザイン/翅をもつ昆虫の歴史における3つの主な進化の道すじ)

  2. 飛翔の初期の形
    (翅対による同調的働きからの離脱/カゲロウの原始的同調的飛翔/トンボ目の2動力飛翔/結論)

  3. 後翅による飛翔(カワゲラの準同調的飛翔/後翅駆動型飛翔に向かって/結論)
  4. 機能的に4枚翅の飛翔から2枚翅の飛翔へ
    (機能的に4枚翅の昆虫の飛翔/機能的に2枚翅の飛翔の起源/準新翅群の翅器具の進化/結論)

  5. 昆虫飛翔の進歩
    (翅の運動メカニズムの改善/翅の折りたたみとこれをしまうメカニズムの改善/はばたき振動数の増大/はばたき振動数の減少/結論)

  6. 過去を調べる:進化の過程と昆虫の翅器具
    (翅の運動のしかたの型/士の回外と回内の間の相関/翅構造の進化における変形の役割/筋肉から翅への作用力伝達の効率の増大/翅器具の操作に対する体の大きさの影響:翅の進化における2つの戦略/渦形成と昆虫飛翔の特別な特徴/結論)

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