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作ろう草玩具
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佐藤邦昭
[著]
1,200円+税 A5判並製 128頁 2004年8月刊行 ISBN978-4-8067-1294-7
草花あそびなどと並んで、ずっと昔から大勢の子どもたちの、または大人たちの「遊び心」によって考えられ、作られ、楽しまれ、伝承されてきた草玩具。
身近な草や木の葉でできる、昔ながらの玩具の作り方を、図を使って丁寧に紹介。
カタツムリ、馬、カエルなど、大人も子どもも作って楽しく、遊んで楽しい。
夏休みの自由研究や工作にもぴったり。紙でも作れます。
目次
はじめに
カタツムリ
バッタ
ヘビ
馬っこ
火の鳥
ネコジャラシの馬
ススキの傘
麦わらの手かご
麦わらのホタルかご
麦わらのガラガラ
麦わらのかんざし
クズの葉の虫かご
西表島の熱帯魚
松葉の虫かご
縄より馬
ソテツの虫かご
熱帯魚
にょろにょろヘビ
ころころボール
口あき蛙
あとがき
まえがき
日本には、おもしろい草玩具があちこちにあります。
これらは植物と私たちとの長いつきあいのなかで、子どもたち(大人もふくめて)の「遊び心」によって生まれ、伝承されてきたものです。こうした草玩具には、思わず「ほほう……」と感心させられるようなおもしろさがあちこちにちりばめられ、また「なるほど!」と目を見はらせられる知恵や素材を生かす工夫がうまく取り入れられていて、とても楽しいものです。
草玩具の「草」は、草野球や草競馬、あるいは草相撲、草笛……などと同じ意味で「素人の」とか「遊びの」あるいは「本格的でない手軽な」といった意味をふくんでいます。
郷土玩具や工業的に作られた玩具のように、全国的に知られていたり売られている玩具は、デザインや作り方、材料などがほとんど固定され決まっています。これに対して草玩具は、ありあわせの草や木の葉などの材料を上手に使って作ってあります。つまり草玩具は、身近な材料で作る手軽な手づくり玩具と考えてよいでしょう。その意味では、草玩具は野の「草花遊び」に近いものかもしれません。
ただ、作ったらその場だけで楽しみ、すぐに捨ててしまう草花遊びとくらべて、できあがった作品がそのまま残り、またちょっとおしゃれな装飾品にもなります。「草玩具」はそんな存在の玩具に対して名づけたものです。
豊かな日本の自然と私たちとのつきあいのなかで、「遊び心」を通して生まれたさまざまな草玩具を作ってみませんか。そして身近な植物たちとのこんなつきあい方を楽しんでいただけたら幸いです。
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