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ISO崩壊

著者……山田明歩

2000円 四六判 192頁 2003年1月発行
ISBN4-8067-1258-2

週刊朝日(「コンサルタントが内幕暴露」)や、
月刊サイアス(「ISO14001認証取得システムの実態」) などの記事で話題を呼んだ、
ISOコンサルタントの書き下ろし!

建設企業を筆頭に、あらゆる業種に広がったISOマネジメントシステムの現状と未来を分析。今まで誰も書かなかったISOをとりまく業界(企業、自治体、審査登録機関、コンサルタント)の問題点をズバリ指摘し、今後のISO業界、さらには新たなマネジメントシステムの確立を探った本。
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これからISO取得を考えている経営者(受査側)、審査登録機関(審査側)やコンサルタントなどISO業界関係者はもちろん、ISOに疑問を抱いている方、企業、自治体の環境問題への取り組みに関心のある方にも読んでいただきたい。いま、本書を参考にISOのあり方を検討すべきときが来ているのだ。

書評再録 はじめに 読者の声
【主要目次】
はじめに 〜本書を読まれる方へ〜

序章 ISOは崩壊する
ISOが企業を、そして国や社会までをも支配してしまう!?
ISOの問題点や疑問点は限りなく多い
ISOの権威が失墜していくなかでどうすればよいのか?
ISOの最大の疑問点とは……

1章 ISOとはいったい何者なんだ ISOについて知る
ISOの由来は
ISO発展の歴史
ISOのさまざまな種類
ISOマネジメントシステムの最大の特徴
ISOの組織
ISO作成までのプロセスを知っておく
ISO専門委員会と国内審議団体

2章 なぜ企業や自治体がISOを認証取得しようとするのか
企業がISOを認証取得する理由のウソ、ホント
取得率ナンバーワンの建設企業のホンネ / ISO関連の本に書いてあることは正しいのか? / 一般企業の取得理由
企業にとってのISOのメリットは?
ISO9000(品質マネジメントシステム)導入によるメリット
自治体がISOを認証取得するのはなぜ?
ISOが企業を、そして国や社会までをも支配する!
ますます広がりをみせているISO / ISOがブームとはいえ……

3章 現場での実態とその改善策
ISOについて
ISOの規格そのものに問題がある / 最大の欠点とは / 統合マネジメントシステムについて / ISO規格の要求事項、遵守事項が邪魔をする? / ISO14001の合格率は一〇〇%!?
審査登録機関について
営業で人間性が養われる / 審査員に問題があれば、企業は逃げていく / 経営者はよい審査員を選べ / 受査側が望んでいる審査員とは / ISO認証取得にかかる費用が高すぎる / 審査方法の効率性によってコストは下がる / 競争時代に向けての対策 / 審査員と見解が合わない場合に…… / 誰でも審査員になれてしまう / 審査登録機関もサービス業である / 審査員評価格付制度を
コンサルタント業界について
コンサルタント業界の内幕を暴露しよう / 独学と取材でISOを学ぶうちに / ISOコンサルタントは、資格ではなく実力 / 認証取得させるためだけのコンサルタントはいらない / 現場を知らなすぎる / ISOコンサルタント業をやろうと思ったわけ / やむをえず取得せざるをえない建設企業のために / コンサルティング日数と認証取得までにかかる時間 / 認証取得までのあいだに苦労をしないといけない
受査側について
本物のISOスタイルとは / 従業員のISOにたいする不満をどうするか
自治体について
自治体のISO14001の認証取得ブーム / ISOの自己宣言制度 / 自治体のISO14001適用範囲をチェックしよう / ある市役所の実態 / ISO14001認証取得という看板への誤解 / ISO14001認証取得という看板にだまされるな! / 自治体がISO14001を取得するという矛盾 / 住民の意識も大切
公共工事の発注者について
ISO9000を知らないのに入札の参加条件にしている / ISOを入札の参加条件にするわけは? / 施工計画書と品質計画書 / 「うけ負け」は少なくなるはず / 企業の本当の実力を判断するためには

4章 ISOでどこまでメリットが生み出せるのか
ISOを認証取得したからからといって勝ち組になれると思うな! 
経営にISOはどこまで活かせるのか
ISO導入よりも大きなメリットを
自社独自の経費削減・省エネマネジメントシステムの確立
まず企業が経営不振に陥る原因を知ろう / むずかしい経営戦略より経費削減、省エネを / 経費削減・省エネマネジメントシステム

5章 ISOの将来展望
ISO崩壊の前兆
自治体と建設企業がISOの鍵を握っている
審査登録機関の危機 / ISO登録証の返上は当たり前になる 自治体にISO14001は必要なし
自治体にISO14001が必要のない理由 / 主役は住民であることを意識させると効果的
これからの自治体の環境マネジメントシステムのありかた
自治体にISOはもういらない / 審査登録機関はもういらない / 組織の意味を「自治体+地元全住民」としてとらえる / あらゆる立場の人間が審査員
建設企業に国際規格はおかしい
建設企業にISOが必要のない理由 / 実態は国際規格ではなく、都道府県規格 / 地域のための公共工事をするには これからの建設企業のマネジメントシステムのありかた
建設企業側から発注側へ提案する / 公共工事マネジメントシステム(都道府県編)/ 次世代のマネジメントシステムを

そしてISOは崩壊する

終章 ISO崩壊が意味するもの
すべての基本は道徳にある
モラルについて
モラルマネジメントシステムの確立
究極のマネジメントシステム

おわりに 175