はじめに 〜本書を読まれる方へ〜
序章 ISOは崩壊する
ISOが企業を、そして国や社会までをも支配してしまう!?
ISOの問題点や疑問点は限りなく多い
ISOの権威が失墜していくなかでどうすればよいのか?
ISOの最大の疑問点とは……
1章 ISOとはいったい何者なんだ ISOについて知る
ISOの由来は
ISO発展の歴史
ISOのさまざまな種類
ISOマネジメントシステムの最大の特徴
ISOの組織
ISO作成までのプロセスを知っておく
ISO専門委員会と国内審議団体
2章 なぜ企業や自治体がISOを認証取得しようとするのか
企業がISOを認証取得する理由のウソ、ホント
取得率ナンバーワンの建設企業のホンネ / ISO関連の本に書いてあることは正しいのか? / 一般企業の取得理由
企業にとってのISOのメリットは?
ISO9000(品質マネジメントシステム)導入によるメリット
自治体がISOを認証取得するのはなぜ?
ISOが企業を、そして国や社会までをも支配する!
ますます広がりをみせているISO / ISOがブームとはいえ……
3章 現場での実態とその改善策
ISOについて
ISOの規格そのものに問題がある / 最大の欠点とは / 統合マネジメントシステムについて / ISO規格の要求事項、遵守事項が邪魔をする? / ISO14001の合格率は一〇〇%!?
審査登録機関について
営業で人間性が養われる / 審査員に問題があれば、企業は逃げていく / 経営者はよい審査員を選べ / 受査側が望んでいる審査員とは / ISO認証取得にかかる費用が高すぎる / 審査方法の効率性によってコストは下がる / 競争時代に向けての対策 / 審査員と見解が合わない場合に…… / 誰でも審査員になれてしまう / 審査登録機関もサービス業である / 審査員評価格付制度を
コンサルタント業界について
コンサルタント業界の内幕を暴露しよう / 独学と取材でISOを学ぶうちに / ISOコンサルタントは、資格ではなく実力 / 認証取得させるためだけのコンサルタントはいらない / 現場を知らなすぎる / ISOコンサルタント業をやろうと思ったわけ / やむをえず取得せざるをえない建設企業のために / コンサルティング日数と認証取得までにかかる時間 / 認証取得までのあいだに苦労をしないといけない
受査側について
本物のISOスタイルとは / 従業員のISOにたいする不満をどうするか
自治体について
自治体のISO14001の認証取得ブーム / ISOの自己宣言制度 / 自治体のISO14001適用範囲をチェックしよう / ある市役所の実態 / ISO14001認証取得という看板への誤解 / ISO14001認証取得という看板にだまされるな! / 自治体がISO14001を取得するという矛盾 / 住民の意識も大切
公共工事の発注者について
ISO9000を知らないのに入札の参加条件にしている / ISOを入札の参加条件にするわけは? / 施工計画書と品質計画書 / 「うけ負け」は少なくなるはず / 企業の本当の実力を判断するためには
4章 ISOでどこまでメリットが生み出せるのか
ISOを認証取得したからからといって勝ち組になれると思うな!
経営にISOはどこまで活かせるのか
ISO導入よりも大きなメリットを
自社独自の経費削減・省エネマネジメントシステムの確立
まず企業が経営不振に陥る原因を知ろう / むずかしい経営戦略より経費削減、省エネを / 経費削減・省エネマネジメントシステム
5章 ISOの将来展望
ISO崩壊の前兆
自治体と建設企業がISOの鍵を握っている
審査登録機関の危機 / ISO登録証の返上は当たり前になる
自治体にISO14001は必要なし
自治体にISO14001が必要のない理由 / 主役は住民であることを意識させると効果的
これからの自治体の環境マネジメントシステムのありかた
自治体にISOはもういらない / 審査登録機関はもういらない / 組織の意味を「自治体+地元全住民」としてとらえる / あらゆる立場の人間が審査員
建設企業に国際規格はおかしい
建設企業にISOが必要のない理由 / 実態は国際規格ではなく、都道府県規格 / 地域のための公共工事をするには
これからの建設企業のマネジメントシステムのありかた
建設企業側から発注側へ提案する / 公共工事マネジメントシステム(都道府県編)/ 次世代のマネジメントシステムを
そしてISOは崩壊する
終章 ISO崩壊が意味するもの
すべての基本は道徳にある
モラルについて
モラルマネジメントシステムの確立
究極のマネジメントシステム
おわりに 175
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