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ノーベル賞科学者のアタマの中
物質・生命・意識研究まで

著者……青野由利 →→著者略歴と主要著訳書
1800円 四六判 212頁 1999年9月発行

この一冊で、量子論、生命科学、複雑系から意識研究の最前線までがわかる。
世界を変えた頭脳たちは、20世紀の科学をどのように考え、21世紀の科学をどこへ導こうとしているのか。
世界をリードする科学者へのインタビューをまじえ、科学ジャーナリストがむずかしいことをわかりやすい言葉で解説する。

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【主要目次】
プロローグ
  • DNAから心へ
  • 超電導から心霊現象へ
第1章・20世紀の科学は何を発見したか
  • 意識は感染する
    コラム:心理学は科学か

  • ノーベル賞の季節
  • 青天の霹靂
  • 20世紀の科学の象徴
  • 19世紀末の物理学
  • 量子力学の誕生
    コラム:シュレディンガーの猫

  • 素粒子の発見
    コラム:巨大加速器の頓挫

  • 物質から生命へ
  • 還元主義の全盛
  • ほころびる絶対観
第2章・ノーベル賞から「意識」へ
  • 物質から神秘主義へ(シュレディンガー)
    コラム:潜在記憶と顕在記憶
    コラム:アインシュタインの脳

  • 脳から二元論へ(シェリントン/エックルス/スペリー/ペンフィールド)
  • 新しい物理を(ペンローズ/ウィグナー)
  • 科学から超心理学へ(カレル)
第3章・哲学? いや科学で解こう
  • クリック--視覚の不思議がカギを握る
    コラム:見えないのに見えている
    コラム:注意が立ち上がるとき
    コラム:同期発火する脳

  • コッホとゾンビ
    コラム:サブリミナル・カット

  • エーデルマン--免疫の仕組みをあてはめよう
    コラム:ワーキングメモリーと意識
    コラム:知覚的現在

  • 利根川進博士--遺伝子でナゾを解く
    コラム:さまざまな還元主義

第4章・「機械は意識を持つか」論争
  • HALの誕生日
  • コンピュータは意識する
    コラム:意識、心、精神

  • 意識は解明済みだ
    コラム:意識の階層

  • 哲学者と意識
  • サールの中国語の部屋
  • チューリング・テスト
  • ペンローズの分類
    コラム:脳機能の局在

  • 正統派と人工知能
  • クオリア
  • むずかしい問題とやさしい問題
    コラム:意識研究者の派閥

第5章・還元主義に飽きたら複雑系へどうぞ
  • 複雑系は科学か?
  • サンタフェ研究所
    コラム:ヒトゲノム計画

  • ゲルマンの不満
  • 非線形から複雑系へ
  • 新しい宗教?
    コラム:福井謙一先生

  • 複雑系とは何か
  • 定義はしない
  • 足し算してもわからない
    コラム:紙とエンピツと頭脳

  • 適応する複雑系
  • 新しい性質が創出する
    コラム:暗黙知と複雑系

  • 時間の矢と歴史
  • 熱力学第二法則
    コラム:散逸する複雑系

  • 還元主義賛歌
  • アンチ還元主義
    コラム:東洋思想への傾倒

  • 新聞記事になりにくい
    コラム:柳生新陰流と複雑系

  • 第三の方法論
  • 人工生命は生命か
    コラム:理論家と実験家

  • 意識は複雑だ
第6章・ノーベル賞科学者が意識研究に走るわけ
  • もともと意識を研究したかった
  • むずかしいほど血が騒ぐ
  • ノーベル賞をとったから、リスクを冒してもいい
    コラム:グレーゾーン

  • 単純な還元主義で解けないものへの挑戦
    コラム:解けない問題

  • 何にでも興味がある
  • はやり
  • 脳を見ても心はなかった
    コラム:日本人と一元論

  • 免疫学者が意識に走るわけ
  • 物理で生物が解けたのだから、意識も解けるだろう
  • 意識の神秘は量子論にあり
  • 観測者が未来を変える
    コラム:湯川秀樹と朝永振一郎

  • 決定論への反感
  • 反量子論
  • 統一論の魅力
  • 神秘主義と直感
エピローグ
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