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日本海の成立の表紙画像
日本海の成立
生物地理学からのアプローチ

著者……西村三郎 →→著者略歴と主要著書
1900円 ●改訂版3刷 A5判 230頁 1990年2月発行

毎日出版文化賞、大佛次郎賞などを受賞した著者が、日本海における10年間の調査・研究をベースに、謎を秘めた海「日本海」の成り立ちにアプローチする。

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【主要目次】
第1章・日本海---この謎をひめた海
●“裏日本”と日本海
●科学的探究のはじまり
●邦人先駆者の活躍
●黄金時代
●新しき発展
●浮き彫りにされた問題点
第2章・閉ざされた海
●日本近海の生物相とその分布要素
●固有の問題
●固有種族の分化過程
●固有種族形成の時期
●マリン・タイプの盆地として
●サケ属の起源
●カワシンジュガイとともに
●ウミバト属の分化
第3章・最初の植民者
●適応放散をとげたものたち
●適応放散の条件
●激変説
●激変の原因としての海進
●海進はどのようにしておこなわれたか?
第4章・湖沼時代を暗示するもの
●淡水湖説のはじまり
●チョウザメの分布
●イトウの歴史
●ウグイの分化
●汽水化・海水化の過程をのりこえて
第5章・古アムール河と日本海湖のおもかげ
●Lindbergのえがいた水系
●淡水魚の分布
●古黄河水系との接続問題
●古アムール河淡水魚相の復元
●東北日本と西南日本
●日本海湖の形成史と排水路の問題
第6章・入江の時代をへて内陸海へ
●大海進と入江の時代
●入江の時代と適応放散の速度
●入江の環境
●太平洋から隔離
●固有種属はどこからきたか?
●沿岸性群集の大移動
●大移動のメカニズム
●氷河活動をめぐるEwing-Donnの仮説
●北太平洋と北大西洋
●世界地史のなかでの日本海
第7章・日本海とその生物相の完成
●気候の寒冷化
●深海盆問題によせて---日本海の深海群集
●深海群集の起源
●氷期における避難場所としての日本海
●いつ深海盆化したか?
●海峡接続の問題
●朝鮮・対馬両海峡の成立時期をめぐって
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