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富士山の噴火の表紙画像
富士山の噴火
万葉集から現代まで

著者……つじよしのぶ →→著者略歴と主要著書
2400円 ●3刷 四六判 262頁 1992年4月発行

歴史地震の専門家である著者が、古文書の収集・解析という歴史地震学の手法をそのまま火山に適用。古代神話の時代から現代にいたる富士山噴火の歴史を、一般読者を意識したソフトな語り口でたどる。産経新聞連載の全54話。
富士山の噴煙活動の消長のようすを明らかにする「年表付図」付。

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【主要目次】
  1. 地震や火山活動の研究と古文書史料
  2. 活火山富士
  3. 富士の成り立ち
  4. 富士の噴火歴
  5. 第一証人・かぐや姫は語る
  6. 証人・菅原孝標の女
  7. 神話のなかの富士
  8. 「万葉集」の証言
  9. 柿本人麻呂の証言
  10. 富士出現伝説
  11. 古代の火山学者・都良香の証言
  12. 駿河国司の語る貞観の大噴火
  13. 甲斐国司の語る貞観の大噴火
  14. 証人・在原業平
  15. 証拠物件「古今和歌集」の和歌
  16. 「古今和歌集」序文
  17. 平安時代初期の和歌から
  18. 中国にも知られていた富士の噴煙
  19. 平安時代の後半、富士に噴煙はなかったか
  20. 鎌倉時代の和歌集から--前編
  21. 鎌倉時代の和歌集から--後編
  22. 鎌倉時代の物語と紀行文
  23. 鎌倉時代後期の和歌
  24. 噴煙が消えた! 証言者は飛鳥井雅有と阿仏尼
  25. 1260年代の噴煙の途絶
  26. 元弘富士川地震の発見
  27. 南北朝時代末の噴煙の再開
  1. 南北朝・室町時代の富士
  2. 明応東海地震と富士
  3. 戦国時代の富士
  4. 「宮下文書」をめぐって
  5. 「宮下文書」は残念ながら偽書であった。しかし……
  6. 「宮下文書」の伝える富士の祖神たち
  7. 「寒川神社日記録」と「富士史」
  8. 「人麻呂の暗号」再考
  9. 江戸時代初頭の噴煙と慶長地震
  10. 江戸時代の風流人たちの証言
  11. 宝永東海地震
  12. 宝永の大噴火--前編
  13. 宝永の大噴火--後編
  14. 宝永噴火の前兆伝承
  15. 砂降り被害と伊奈半左衛門の業績
  16. 江戸中期に残った富士山頂火口の噴煙
  17. 滅びた登山道、須山口と村山口
  18. 合目のインフレ
  19. 「修訂駿河国新風土記」の証言
  20. 19世紀前半の富士および山頂以外の噴煙
  21. 安政東海地震のその日
  22. 安政東海地震と富士の火山活動
  23. 荒巻の地熱--前編
  24. 荒巻の地熱--後編
  25. 安政東海地震と富士山頂の地熱点移動
  26. 1780年ころの西日本の噴火活動
  27. 富士山噴火史--総括
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